Intelが5GHzターボ駆動のスペシャルCPU「Core i9-9990XE」をオークション形式で販売か
Intelがターボモード時に最大5.0GHzで駆動する14コア/28スレッドの特別モデル「Core i9-9990XE」のリリースを計画しているとの情報がAnandTechより出されました。Core i9-9990XEは一般ラインで市販されることはなく、一部のプロユース向けにオークション形式でごく少量のみ生産・提供される予定です。
Intel Core i9-9990XE : Up to 5.0 GHz, Auction Only
https://www.anandtech.com/show/13804/intel-core-i9-9990xe-up-to-5-ghz-auction-only
AnandTechがIntelがハイエンドCPUとして「Core i9-9990XE」という特別仕様のCPUの発売を計画していることを裏付ける文書を複数の情報筋から入手しました。このCPUは14コア/28スレッドでベースクロックが4.0GHz、ターボクロックが5.0GHzでTDPは255W、DDR4メモリをサポートします。Core i9-9990XEは現行のハイエンドモデルである「Core i9-9980XE」の18コア/36スレッドに比べるとコア数こそ少ないものの、モデルナンバーが示す通り最上位モデルという位置づけが与えられています。
AnandTechが指摘する通り、Core i9-9990XEはCore i9-9980XEのクロックアップ版ではなく同じ14コア/28スレッド仕様の「Core i9-9940X」のクロックアップ版と推測できます。入手した情報を総合すると、Core i9-9980XEはLGA2066のX299チップセットマザーボードで利用できるものの、CPUにはコアあたり30アンペア、全体で420アンペア(1.3V計算で単体546W相当)の電力を供給する必要があり、市販マザーボードで対応できるのかについては未知数だとのこと。なお、Core i9-9990XEの使用に関してIntelからの保証はない見込みです。
さらに、IntelはCore i9-9990XEを一般販売するのではなく、限られたシステムインテグレータにのみ提供する予定だとのこと。そして、Intelはクローズドなオークション形式でのみCore i9-9990XEを販売する計画で、最初のオークションは2019年1月第3週に予定されているそうです。なお、Core i9-9990XEがスーパーピニングされていることを考えれば、Intelは四半期に1度のペースでしかオークション販売できないだろうとAnandTechは推測しています。
ターボモードで定格5.0GHzに到達したCore i9-9990XEは、そのクロック数もさることながら販売方式やサポートでも独特な方式が採用されており、まさにスペシャルなCPUになりそうです。
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