Googleが開発するレーダー利用のモーションセンサー技術に高出力動作の許諾、航空機内でも利用もOK
Googleが開発を進めている、「Project Soli」と呼ばれるレーダーを用いたモーションセンサー技術について、連邦通信委員会(FCC)から現在よりも高い出力の権利を得られることになりました。
Google wins U.S. approval for radar-based hand motion sensor | Reuters
https://www.reuters.com/article/us-deutsche-telekom-auction/deutsche-telekom-sues-german-government-over-5g-auction-welt-idUSKCN1OV1ND
「Project Soli」はGoogle I/O 2015で発表された技術。レーダー波を利用することで、それまでのモーションセンサーでは読み取れなかった「時計の竜頭をひねる」や「手を開いたり閉じたり」といった動きを認識することができるというもの。
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2018年3月、GoogleはFCCに対して、欧州電気通信標準化機構(ETSI)の規格と同じ電力レベルで57GHz~64GHzの周波数帯で動作させることの許可を求めてました。しかし、Facebookから他の技術と競合する問題があるかもしれないと懸念が示され、議論の末、2018年9月に「現在許容されている電力レベルよりも高いレベルでも動作するが、Googleが当初求めていたものより低いレベルで動作させる」ことで合意していました。
FCCが、これまでよりも高電力での動作を認めたということは、合意以前からのGoogleの主張が通ったといえます。また、Project Soliの技術を搭載する端末は、航空機内での使用が認められることも示されました。
まだ具体的な端末はリリースされていませんが、少なくとも、本来の能力を発揮できない端末しか出せないということにはならずに済みそうです。
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