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過激な思想を持つ人が間違っていても自信を持ちやすいのはメタ認知が関係している

by George Becker

過激な思想を持つ人は自分の考えに自信を持っているものですが、これがメタ認知、つまり「自分の『認知』のあり方を正しく認知する能力」によるものなのかどうかが調査されました。研究者は、政治的な過激な考えを持つ人は質問を出された時に答えを間違っていても自信を失いにくいというテスト結果を示しており、メタ認知が過激な考えを持つことと関係していると述べています。

Metacognitive Failure as a Feature of Those Holding Radical Beliefs: Current Biology
https://www.cell.com/current-biology/fulltext/S0960-9822(18)31420-9

People with extreme political views have trouble thinking about their own thinking | Popular Science
https://www.popsci.com/radical-politics-metacognition

「過激な思想を持つ人は、そうでない人に比べて思想について大きな自信を持っている」ということは、これまでも研究で示されていました。しかし、研究を行った1人であるユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの認知神経科学者であるSteve Flemingさんによると、この現象が「自信」というものの一般的な感覚なのか、それともメタ認知の影響なのかはわかっていなかったとのこと。

by stevepb

そこで研究者は被験者を381人からなる第1グループと、417人からなる第2グループでわけ、両グループに質問を行いました。まず第1グループに、自分自身の政治的な考えが保守的なのかリベラルなのかを尋ねたところ、いずれの政治的な考えを持つ人の中にも極端な考え方を持つ「過激派」が存在しました。

そして質問の後、第1グループにはドットの集合体を2つ見せ、どちらの集合体のドットが多いかを即座に回答してもらいました。また、このとき被験者は、自分の回答についてどのくらい自信があるかも答えました。

テストの結果、過激な考えを持つ人は、適度な政治的考えを持つ人と同程度の正確性で回答したとのこと。ただし、過激な考えを持つ人は間違った答えを出しても自信をなくしにくいことが示されたといいます。もちろん、実際に正/誤が存在するドットの数とは異なり、政治的意見に絶対的な正しさはありません。しかし、この調査結果は、客観的な答えがあるかないかに関わらず、過激な考えを持つ人は「自分の考えは正しい」と信じる傾向にあることを示していると研究者は述べています。

by Jørgen Håland

研究者は第2グループに対しても同様のテストを行いましたが、やはり過激な考えを持つ人は自分の考えに対して疑問を持たず、メタ認知が信念・思想の形成に関わっていることが示唆されたとのこと。

記事作成段階で、過激な考えがメタ認知に影響するのか、それともメタ認知が過激な考えに影響するのかはわかっていません。Fleming氏は今後、この点について明らかにしていくという考えを述べていますが、現時点の研究でも社会的意味があるとしています。

「政治、宗教、科学的な物事について分裂が広まり、開かれた社会を脅かしています。そして、揺るぎない考えが持たれ、相互理解は減り、合意という概念そのものにネガティブさが漂っています」とFleming氏は述べており、対立においてメタ認知がどのような役割を果たすかを理解することで、状況が変わるという見解を示しました。

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in メモ, Posted by logq_fa

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