Amazonがレジ不要のキャッシュレスシステムを大型スーパーでも運用するかもしれない
Amazonが2018年から展開しているレジなし実店舗「Amazon Go」では、画像認識技術を応用したキャッシュレスシステムが運用されています。このキャッシュレスシステムを「小型のコンビニエンスストアだけではなく、スーパーマーケットのような大型店舗でも運用するためにAmazonがテストを行っている」とWall Street Journal(WSJ)が報じています。
Amazon Tests Its Cashierless Technology for Bigger Stores - WSJ
https://www.wsj.com/articles/amazon-tests-its-cashierless-technology-for-bigger-stores-1543776320
Amazon is reportedly testing its cashier-less technology in larger stores - The Verge
https://www.theverge.com/2018/12/2/18122772/amazon-testing-larger-cashier-less-stores-report
Amazonは2018年1月に初となるレジなし店舗「Amazon Go」をシアトルにオープン。続いてシアトル・シカゴ・サンフランシスコにもオープンしました。Amazon Goでは、カメラとソフトウェアを使って顧客が手に取ったアイテムを検出してスマートフォンのアプリで支払いを行い、レジでの購入プロセスが一切ありません。Amazon Goで実際にどうやって買い物ができるのかは、以下の記事を見るとよくわかります。
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WSJによると、Amazonは「広い店舗面積を持つ大きな店舗」でキャッシュレスシステムのテストを行っているとのこと。2017年6月、AmazonはスーパーマーケットチェーンのWhole Foodsを137億ドル(約1兆5600億円)で買収しています。WSJは、オフラインの小売市場への本格的な参入を狙うAmazonが、Amazon Goの「キャッシュレスシステム」をWhole Foodsの店舗でも運用するのではないかと予想しています。
Amazonが過去最大の1兆5000億円で高級スーパーマーケット「Whole Foods」を買収、オフライン小売市場へ本格参戦へ - GIGAZINE
ただし、Amazon Goの既存店舗はせいぜいコンビニエンスストアといった規模のもので、スーパーマーケットのような広い店舗ではありません。WSJによると、Amazonが2017年に実験を行った時、20人以上が店内にいると、それぞれの客を追跡するのが非常に困難になり、システムがうまく働かなくなるという問題が起こったとのこと。Amazonは認識ソフトを改良しましたが、その結果として本格的な店舗展開は2018年に延期したそうで、もし大きな店舗でもキャッシュレスシステムが運用されるのであれば、Amazonはこの問題点を十分克服できているということになります。
WSJによると、Amazonは2021年までにAmazon Goを3000店舗オープンする予定であるとのこと。AmazonはAmazon Goの展開でWalmartやCVS/pharmacyなどの大手小売店に対抗していくと予想されます。もちろん既存のオフライン小売企業もAmazon Goの登場に対抗する姿勢を見せており、2018年10月にはWalmartがテキサス州にある「Sam's Club」でキャッシュレスシステムを運用開始したと発表しています。
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