メキシコには「神童」を集めた学校がある
メキシコ国内にはおよそ100万人の天才児がいると考えられていますが、実際にその才能を発揮できているのはわずか4%に過ぎないそうです。この状況を変えるべく、首都のメキシコシティに天才たちを集めた学校があるとのことで、YouTubeチャンネル・Great Big Storyがその姿に迫っています。
Mexico’s Child Geniuses - YouTube
学校の名前は「Centro de Atención al Talento」。
この学校の中心となっているのが、16歳のダフネ・アルマサンさん。
ダフネさんは13歳のとき世界最年少で心理学者の資格を得た人物で、経済紙フォーブスに「メキシコで最もパワフルな女性」として選ばれたこともあります。
また、14歳で教育課程を終え、16歳にして法学の博士課程を終えつつあるところだとのこと。ダフネさんは英語、フランス語、ラテン語、中国語(普通話)を扱うマルチリンガルで、時間を見つけてはそれぞれの言語の勉強をしているそうです。
メキシコにはこのダフネさんと同じような「神童」が100万人はいると考えられていますが、多くはその才能を発揮できていません。そのため、ダフネさんは出身校であるCentro de Atención al Talentoで教壇に立ち、心理学を教えています。
ダフネさんによれば、普通の学校では「神童」の才能を受け入れきれず、差別されていることが多々あるとのこと。場合によっては「ADD(注意欠陥障害)」だという不当な診断をされているケースもあるそうです。そんな「神童」たちにとって普通の学校はつまらなくて、授業にも集中できないので、ダフネさんのように同じ立場にある人間がそれぞれの子どもに応じたレベルの内容を教える学校が必要だとのこと。
一例としてムービーに登場するこの少年は、元素の周期表を暗記しています。
こちらの子は、人体の骨の名前がすべてわかるそうです。
ダフネさんらの取り組みにより、メキシコの人材が世界に羽ばたく日はそう遠くないかもしれません。
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