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Chrome 71では「勝手にリダイレクトする」など不正な広告を配信するサイトの全広告をブロックする方針

by Singlebrook Technology, Inc.

インターネットを利用してさまざまなサイトを訪問していると、中にはポップアップでいくつもの広告が出てきてブラウジングの邪魔をしたり、いきなり別のページにリダイレクトしたりといった悪質な広告が貼られたサイトに出くわすことがあります。2018年12月リリース予定の「Chrome 71」では、そのような不正な広告を配信するサイトの広告を全てブロックする機能を搭載することが発表されました。

Chromium Blog: Further protections from harmful ad experiences on the web
https://blog.chromium.org/2018/11/further-protections-from-harmful-ad.html

Chrome will soon ad-block an entire website if it shows abusive ads - The Verge
https://www.theverge.com/2018/11/5/18063906/chrome-71-update-abusive-ads-blocking-december-2018

ウェブサイト上で表示される広告といえば、ページの上部や下部、左右などに配置されるバナー広告が一般的です。ところが、一部の広告にはポップアップが表示されるだけでなく、広告を閉じようとしてクリックする「×」アイコンが偽物であり、×アイコンをクリックすると一面に広告が表示されて画面を覆い尽くしてしまうタイプのものや……


勝手にページがリダイレクトしてしまうタイプなど、悪質な広告も存在しています。不正な広告の中には、広告を表示させてユーザーの快適さを損なうだけでなく、個人情報を盗むための手口が組み込まれているものもあるとのこと。


Google Chromeの開発チームは2017年の段階から不正な広告についての取り組みを行ってきましたが、「従来のアプローチはうまくいかなかった」と開発チームは認めています。そこで、2018年12月にリリースされる予定のChrome 71から、「不正な広告を表示するサイトについて、全ての広告をブロックする」機能を搭載すると報告しました。

ユーザーから受けた「あのサイトは不正な広告を表示している」という報告をもとに、Chromeはサイト所有者に「不正な広告をサイト上から削除する30日間の猶予」を与えるとのこと。サイト所有者が広告を削除した場合、サイトの広告が全ブロックされるという事態は回避されるようですが、サイト所有者が広告をそのままにしていた場合、Chromeは自動でそのサイトに表示される全ての広告をブロックします。

ユーザーは広告の表示/非表示をいつでも管理することが可能で、設定から不正な広告のフィルタリングを自由に無効化することもできるそうです。しかし、多くのユーザーは保護機能をオンにしたままでChromeを使用するだろうと予想されており、従来よりも快適なブラウジングが可能になると見込まれています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1h_ik

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