Google Chrome70からブラウザ上での顔認識や指紋認証が可能になる見込み
Google Chromeの開発チームが、2018年9月13日時点でGoogle Chromeの最新ベータ版として配信されている「Chrome 70」で、「形状検出APIを使用することでブラウザ上での顔認識や指紋認証が可能になっている」と公式ブログで報告しています。
Chromium Blog: Chrome 70 beta: shape detection, web authentication, and more
https://blog.chromium.org/2018/09/chrome-70-beta-shape-detection-web.html
Chrome 70から対応する形状検出APIは、顔検出API・バーコード検出API・テキスト検出APIという3種のAPIで構成されています。このAPIを利用することで、ブラウザ上でユーザーの顔・バーコード・文字を画像から検出して認識することが可能となります。この形状検出は、PCのパフォーマンスを低下させるようなライブラリを使わないとのこと。
顔検出APIを用いると、与えられた画像からChrome上で、顔の位置と目・鼻・口の位置を検出することができます。
バーコード検出APIは、ブラウザ上に表示したバーコードやQRコードを文字列にデコードします。実際に画像に写っているQRコードをブラウザ上でデコードする様子は以下のムービーで見ることができます。
barcode detection microdemo 1 - YouTube
また、テキスト検出APIは画像内のラテンアルファベットを検出します。
さらに、Web認証APIによって、指紋認証も可能となりました。同タイプのWeb認証APIはPCデスクトップ向けのChrome 67で導入されていましたが、Chrome 70からは、macOSのTouch IDやAndroid端末の指紋認証によるウェブ認証も有効となっているとのこと。以下の画像は実際にChromeで表示される指紋認証確認画面です。
これらの機能は、Windows・macOS・Android・Chrome OS・Linuxに向けて配信されている最新ベータ版に適用されているとのことです。
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