男の子がもっと本を読むようになるための「6つのポイント」とは?
By John Morgan
一般的に見て、男の子は女の子に比べてあまり多く本を読まない傾向にあるといわれます。しかし、読書は言葉を覚え、社会的な能力を身に付けさせるためには重要な習慣の一つ。あまり本を読まない男の子も本を読むようにするための6つのポイントがまとめられています。
Six things you can do to get boys reading more
https://theconversation.com/six-things-you-can-do-to-get-boys-reading-more-104140
子どもの読書についてよく語られるステレオタイプの一つに「男子はノンフィクション作品を、女子はフィクション作品を好むもの」ということがあります。その傾向に沿って親が子どもに本を読み聞かせる時に本の種類を選ぶことも多いのですが、カーティン大学で教育学の講師を務めるMargaret Kristin Merga氏は「その思い込みは避けるべき」と指摘。実際の(PDF)研究結果によると、男児も女児と同様にフィクション作品を好む傾向があるため、親が好みに反した本を選ぶと子どもの読書欲を削いでしまう可能性があります。
また、フィクション作品はノンフィクション作品に比べてリテラシー(読み書き能力)に対する貢献度が高いという研究結果も明らかにされているとのこと。また、フィクション作品を多く読む子どもは比較的に高い社会性を示すこともわかっていることから、頭ごなしに「男の子だからノンフィクション作品を与える」と決めつけてしまうことは避けるべきといえます。
By Carissa Rogers
子どもに本をもっと読んでもらうためには、大人がその環境を整える戦略を持つことも重要。というわけで、Merga氏は子どもに本を読んでもらうための6つのステップを次のようにまとめています。
◆1:大人が持つ関心事が同世代や同性の人の間で多岐に渡るように、子どもたちもそれぞれ別の関心事を持っているもの。そしてその関心の先は、時間の経過につれて変化します。子どもたちが本当に読みたい内容とマッチングさせるために、時々子どもと読書について会話することで、常に読みたいものを与えることが重要。
◆2:学校においては、子どもにとって図書室を利用しやすい環境を整えることが重要。休み時間に図書室を訪れる傾向は女児の方が強く、学年が上がるにつれてカリキュラムなどの影響で図書室を使う機会が減ってしまいます。図書室へのアクセスは読書量を増やすために有効なので、機会を増やすべき。
◆3:男の子に対しても、可能な限り長い間読み聞かせや一緒に本を読んであげること。大きくなるにつれ、男の子も読書は楽しいと思うようになります。
By Bastian
◆4:周囲のさまざまな誘惑を排除して、静かに本を読める環境を整えてあげること。
◆5:紙の本を与えること。女の子に比べ、男の子は読書の時に電子書籍よりも紙の本を選ぶ傾向にあります。
◆6:「読書は楽しいもの」ということを教えてあげるべき。大人がロールモデルとして読書を楽しんでいる様子を子どもに見せてあげると効果的です。
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