ハードウェア

レーザー光を操作して楽曲の演奏が可能な「レーザーハープ」を自作する猛者が登場


PCと連携させた装置のレーザー光を手でさえぎることで楽曲を演奏できる楽器が「レーザーハープ」です。自作したレーザーハープで、同じくレーザーハープを使うことで知られるミュージシャン・平沢進氏の楽曲を演奏する様子がぅーぇさんによってムービーで公開され、記事作成時点で8400以上のリツイートと1万9000以上のいいねを集めるほど話題となっています。

ぅーぇさんが、自作のレーザーハープを使って平沢進氏の楽曲を演奏する様子は以下のムービーから見ることができます。手の動きに合わせてフレーズが再生され、タイミングよくレーザーをさえぎることで楽曲の演奏が可能になっています。


手元の制御基板のスイッチを入れて……


支柱の間に手をかざすと、音楽が流れます。


再生されるのは短いフレーズで、触れるレーザーの位置によって流れるフレーズが決まっている様子。


手が支柱の間を通過するたびに流れるフレーズが重なり、1つの楽曲となります。なお、演奏している「論理空軍」の音源は実際の楽曲ではなく、有志が制作したカラオケ音源を利用しているとのこと。


見ているだけでは何がどうなっているのかがわかりづらいですが、ぅーぇさんはレーザーハープをどのように操作しているのかがよくわかるムービーも公開しています。レーザーハープはDTMソフトウェア「FL Studio」のサンプラーと連携しており、レーザーを手でさえぎることで、あらかじめ指定したフレーズが演奏されるという仕組み。


ぅーぇさんがアップした自作レーザーハープの詳細な写真が以下。金属製の支柱にトグルスイッチ付きのレーザー装置が固定されています。また、レーザーは明るい場所では目に見えませんが、部屋を暗くすると緑色のレーザーがハープの支柱から発射されている様子が確認できます。


レーザーハープを制御する基板部分はこんな感じ。


なお、ぅーぇさんが演奏した「論理空軍」は、ミュージシャンの平沢進氏が率いるバンド「P-MODEL」が1999年に発表した楽曲。平沢氏はレーザーハープの他にも、テスラコイルや体の動きで演奏が可能なヤマハの「Miburi」など、ユニークな楽器をライブで多く使用していることで知られています。実際に平沢氏がライブでレーザーハープを演奏する様子は以下のムービーから見ることができます。


また、実際に平沢氏が使っているレーザーハープがどんなものなのかは、以下のサイトを見るとよくわかります。

平沢 進 INTERACTIVE LIVE SHOW 2013 「ノモノスとイミューム」超接近!ライブ&機材レポート!
https://www.ikebe-gakki.com/web-ikebe/pr_susumu-hirasawa-interactive-live-show2013/


もはや平沢氏のライブには欠かせない装置であるレーザーハープについて、平沢氏はその仕組みをTwitter上で解説しています。平沢氏によると、最多で12本通っているレーザーの一部は見た目だけで、たくさんのレーザーを駆使することで生まれる身体動作は「見世物」だとのこと。PCのソフトと連携させて、レーザーをさえぎることでフレーズ演奏を制御しているというシステムは、ぅーぇさん自作のレーザーハープとほぼ同じものとなっています。


なお、ぅーぇさんによると、自作のレーザーハープについての詳細はぅーぇさんのブログにまとめられる予定とのことです。

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1i_yk

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