Nintendo Switchがあればどこでも音楽制作できる「KORG Gadget for Nintendo Switch」を触ってみたら圧倒的な表現の可能性に驚かされた

2018年4月26日、KORGからNintendo Switchを使ってゲーム感覚で音楽制作が楽しめるソフト「KORG Gadget for Nintendo Switch」がリリースされました。16種類の楽器「ガジェット」に1000種類以上の音色を内蔵し、エフェクターやフィルターで無限の音作りがいつでもどこでもできてしまうソフトを使ってみたところ、Nintendo Switchで実に本格的な音楽制作が可能な世界が広がっていることに圧倒されてしまいました。

KORG Gadget for Nintendo Switch - MUSIC PRODUCTION STUDIO | KORG (Japan)
http://www.korg.com/jp/products/software/korg_gadget_for_nintendo_switch/

KORG Gadget for Nintendo Switchは、Mac/iOS向けにリリースされてハイレベルな音作りが可能と世界的にヒットした「KORG Gadget」のNintendo Switch版。Nintendo eShopでの販売価格も5000円と、iOS版と同等の価格となっています。

収録されている16種類の楽器「ガジェット」は、ドラム・ベース・シンセ･ピアノやストリングスなど幅広い種類の音源を用意。しかも各ガジェットにも数十種類の音色が用意されており、全てのガジェットの音色の合計はなんと1021種類。

さらに各音色はフィルターで音色を加工したり、エフェクターの効果を加えたり、アナログシンセのように音色を変化させたりと、実に多才な音作りが可能。多彩な音作り用のフィルターはミュージシャンが使う本物の機材と全く遜色ない機能を搭載し、それぞれのツマミは、Joy-Conの傾きで操作することも可能。実際に操作してみると手の動きがリニアに反映されるので、微妙な音色の調整を行うことができました。

それぞれに特徴のある音色がそろったガジェットから音を選び、さらに多才な音作りで音を作り込んでいくことで、表現できる世界は無限大と言っても過言ではなさそう。ただし、ストリングス系やギターなどの楽器は比較的少なめなので、系統的にはエレクトロニック系の音楽に向いているといえます。

KORG Gadgetでは、楽器ごとの演奏データ「クリップ」(下図の赤枠)を組み合わせることで一つの楽曲を構成します。楽曲の流れを示す「オーバービュー」画面は、「トラック」(青枠)と「シーン」(黄枠)で示されており、前奏→Aメロ→Bメロと順番にシーンをつなぐことで、一つの楽曲がプレイされます。

クリップは演奏の内容を音符(ノート)で記録した楽譜データとなっています。実際に作曲する際には、この画面「ピアノロール」に一つずつ音を打ち込んでいくほか、ガジェット画面に表示される鍵盤やパッドを操作してリアルタイム入力することもできます。

KORG Gadgetには、3曲のデモ曲が用意されており、どんな曲作りができるのか体験してみることが可能。以下のムービーではそんなデモ曲と、プレイ中にフィルタなどを触ってみた様子を見ることができます。

Nintendo Switch用ソフト「KORG Gadget for Nintendo Switch」のデモソング聴き比べ - YouTube


リリース日にさっそくいろいろと触り倒してみたのですが、あまりの音色の多さと表現力の幅の広さに圧倒されてしまうという結果に。Nintendo Switch版のKORG Gadgetは4人で同時にプレイして楽曲を作り上げることも可能だとのことなので、実際にプレイしてみた様子を近日公開する予定なのでお楽しみに。ちなみに、実際にNintendo Switchを持ち出して屋外でプレイしてみたところ、やはり出先でも本格的な音楽制作ができそうなことがわかりました。「今いる場所が制作スタジオ」に早変わりするというのは、iOS版を含めてモバイル版KORG Gadgetの大きなメリットの一つといえそうです。