レビュー

「KORG Gadget for Nintendo Switch」で初心者がエレクトロニック系の作曲にチャレンジ、結果はこうなった


2018年4月26日にリリースされた音楽制作ソフト「KORG Gadget for Nintendo Switch」は、Nintendo Switchさえあればすぐに本格的な作曲を行うことできます。使い切れないほど膨大な音色を自由自在に操って作曲できるその性能の一端を体験すべく、普段はロックバンドでしかプレイしていない編集部員が実際にドラムやベース、シンセサイザーなどを打ち込んで曲を作ってみたら、本人もビックリするぐらい本格的な曲が作れてしまいました。

KORG Gadget for Nintendo Switch - MUSIC PRODUCTION STUDIO | KORG (Japan)
http://www.korg.com/jp/products/software/korg_gadget_for_nintendo_switch/

まずはリズムパターンから、ということで今回は一番最初に触れることになるガジェット「London」でリズムパターンを打ち込み。プリセットも一番めの「01: Bet On It」を基本的にそのまま使っています。曲調については、初期状態のテンポ120のキックドラム4つ打ちでは面白くないだろうと考え、スローで重めな感じをイメージ。今回はテンポを68と遅めにして、16分音符で細かめに刻む感じにしました。


ドラム単体ではやや単調に感じたので、PCM音源モジュールガジェット「Amsterdam」をプラス。主に使っている音色は「80 IMPACTFX」と「80 SNAPSHOT」で、それぞれリズムパターンの1拍目と3拍目にうっすら重ねることで、16分音符の細かめなドラムパターンに2秒周期ぐらいの大きな波が生まれることを狙っています。


ということで、リズムの基本パターンが完成。リズムだけを取りだしてみるとこんな感じになりました。

KORG Gadget for Nintendo Switchで曲を作ってみた:その1「ドラムパターン」 - YouTube


このドラムに合わせるベースは、KORG Gadget for Nintendo Switchの中でも最もエレクトロニック系に寄った「Miami」をチョイス。音色は「10: Blipper Bass」を選び、ビートに合わせたワブル(音の揺れ)やモジュレーションを合わせて「うねり」が出るようにしてみました。


さらに、Miamiだけでは音域のローエンドが足りないことに気づいたので、アナログシンセ「Dublin」をプラス。アナログシンセ特有のズ太いベースラインをMaimiの1オクターブ下でユニゾンさせることで、ベースラインのフレーズを目立たせつつ楽曲の土台を支えるベースに必要なローエンドを補強。


MiamiとDublinの単音と、ユニゾンにしてみた様子、そしてドラム系と合わせてみたらこんな感じ。

KORG Gadget for Nintendo Switchで曲を作ってみた:その2「ベース+ドラムのリズムトラック」 - YouTube


リズムがある程度できたところで、次はいわゆる「上モノ」をのせていきます。今回の作業を担当した編集部員は多少の音楽の経験があるものの、この手の音楽を作るのは初めてだったのでどんな音がマッチするのか手探り状態。いくつかガジェットを行ったり来たりするうちに見つけた「それっぽい」音色を持っていたシンセサイザーガジェット「Brussels」を選びました。


音色は「08: Portabeep」をチョイス。メロディの音程がスライドするポルタメントを「GLIDE」ツマミで曲のテンポに合わせ、「PUMP」でワブル感をプラス。そしてリバーブを深めにして妖しいかつ神秘的な雰囲気になるように調整してみました。

KORG Gadget for Nintendo Switchで曲を作ってみた:その3「アナログシンセ風メロディ」 - YouTube


ずっと同じリズムが続くと退屈なので、曲の途中でいったんブレイクを入れて落ち着かせるパートを追加することにしました。色んな楽器をいじくっているうちに曲全体が空間を感じさせる状態になってきたので、ブレイクの部分にポリフォニックシンセガジェット「Phoenix」でチルアウトっぽい雰囲気を持つフレーズを作ってループさせてみることに。


さらに、パッド系ガジェット「Helsinki」のパッド音を重ねて浮遊感・空間感のある雰囲気を狙ってみました。


Phoenixのフレーズに、Helsinkiのパッド音を重ねて作ったブレイク部分の雰囲気はこんな感じ。

KORG Gadget for Nintendo Switchで曲を作ってみた:その4「ブレイク部分のフレーズ」 - YouTube


そして曲の最後には、Dublinに入っているプリセット「40: Step Up!」を投入。この音色は音がゆっくりと上昇するパターンを持っており、曲の最後を盛り上げてエンディングに落とし込むのにピッタリに感じたので、少しベタな使い方ですが思い切って使ってみることにしました。


ということで完成したのがこの曲。普段はロック系の音楽ばかりやっている編集部員でしたが、KORG Gadget for Nintendo Switchで曲を作ってみると自分でも驚くぐらいそれっぽい楽曲を作ることができました。

KORG Gadget for Nintendo Switchでロックばっかりやってる人間がエレクトロニック系っぽい曲を作ってみた - YouTube


ちなみに、この曲で使ったガジェットは重複分を含めて12個。そして曲の展開部分である「シーン」は10個ということになりました。各シーン名は自分で自由に変えることが可能なので、初期状態の「シーン1」などから「Intro 4Bars」などのように曲のパートと小節数がわかるように書き換えておくのがオススメです。


今回は初めてのKORG Gadget for Nintendo Switchでの作曲ということもあり、約3分の曲を作るのにかかった時間は約5時間でした。しかし一度操作に慣れると、目的の音色を探し出すスピードや音を打ち込む効率がどんどんと上がってきたので、制作スピードはもっと速くすることができるはず。しかしせっかく作った曲は同じNintendo Switchを持っている相手としか交換できず、iOSやMacで再生できないのが残念なところ。この辺りが今後のアップデートなどでどうなるのかは不明ですが、なんとか対応を期待したいところです。

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