ギターを耳でチューニングする方法がわかる「How To: Tune a Guitar」

ギターを始めたばかりの人がまず直面する難関の一つが、6本の弦を決められた音にピッタリと合わせるチューニングです。専用の機械「チューナー」を使えば比較的簡単にチューニングすることはできますが、できることなら自分の耳で聞いた音でチューニングをできるようになっておきたいもの。そんなヒントとなる方法が「How To: Tune a Guitar」で解説されています。
How To: Tune a Guitar
https://mathisonian.github.io/idyll/how-to-tune-a-guitar/
サイトを開き、画面をスクロールするとギターが登場。弦を弾いてみると音をひずませたギターの音が出ますが、各弦のチューニングが微妙にズレて気持ち悪い状態になっていることがわかります。

さらにスクロールすると、実際にチューニングしてみる画面になりました。画面右側のギターヘッドに6つある「ペグ」をマウスで上下にドラッグすると音の高さが上下するので、画面左下にあるチューニングメーターを見ながら緑のエリアに入るように調整します。この画面では、4弦のD(レ)の音を合わせています。

無事に緑のエリアにメーターの針が入ると、ヘッドのペグ部分が緑色になりました。これで、この弦はうまくチューニングできました。

同じ手順で、6本の弦全てをチューニングすると、次の画面に進めます。

「Play a lick.」をクリックすると、チューニングができた状態のギターで簡単な音階が演奏されました。

ここで、エレキギターの仕組みの説明。エレキギターは原則的に金属製の弦が用いられ、弦の振動を「ピックアップ」と呼ばれる電磁コイルで電気信号に変換します。その信号をチューナーやアンプに入れることで、チューニングしたりアンプから大きな音を出したりすることが可能になります。

チューナーで音を合わせることができたので、今度は耳だけでチューニングしてみましょう。耳でチューニングするときには、いくつかのコツがあります。

一般的には「5フレットと開放弦」や「5フレットと7フレットのハーモニクス音」を使ってチューニングすることが多いのですが、このサイトでは隣合った弦の響きを感じて音を合わせる方法を伝授しています。たとえばギターの5弦と4弦は「ラ」と「レ」の音であり、これは「完全4度」の関係になります。完全4度は「完全5度」や「オクターブ」と並んで和音に濁りがない組み合わせとされるので、どちらかの弦を基準にもう一方の弦の音の高さを変化させ、最も響きの良いところに決めればチューニングができるという説明です。唯一の例外が3弦「ソ」と2弦「シ」の場合で、この組み合わせは「長3度」となり、明るい響きを持つことで知られています。

ただしここで少し留意点。ギターは平均律でチューニングされる楽器ですが、平均律ではオクターブ以外の和音は必ず濁り(=うねり)が発生します。ここで触れられている「完全4度」の響きがきれいにハマるのは平均律ではなく純正律の場合であるため、「5弦と4弦がピッタリ合った!」と思っても、実際にプレイしてみると「あれ?ズレてる?」と感じてしまうこともあるのは要注意です。
「うねり」は、2つの音を少しズレた状態で鳴らすことでも生じます。サイトでは、片方の音を5ヘルツずらした状態の音を聞くことができ、明らかなうねりが生じているのを体感できます。

チューニングをうまくできるようになるには、何といっても回数を多くこなすことが重要。本物のギターを手に取って音を合わせることが一番ですが、サイト上で音を合わせては再び狂わせ、また合わせる、という練習をすることもできるようになっていました。

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