ドローンを使って異世界のような写真を生み出す写真家「Reuben Wu」
ライトをつけたドローンを大自然の中で飛ばし、それを長時間露光で撮影することによりSFのような異世界のような写真を撮影しているのがReuben Wuさん。「あなたが何かをするごとに、あなたは遠くに行ける」と語るWuさんのあくなき探求心が、ムービーで公開されています。
Capturing Mountains in a Different Light - YouTube
「写真家としての私のゴールは、人々に全く見たことがない見方で景色を見せること」「それが、『異なる明かりで見せる』ということなのです」と語るのは……
Reuben Wuさん。Wuさんは自分自身のことを写真家というよりは「写真を使ったアーティスト」だと考えているとのこと。
Wuさんの写真はこんな感じ。
幻想的に照らされる山々はCGでは?と思ってしまいそうな美しさ。
「常に山……岩層や山の頂きのようなものに取り付かれています」
Wuさんはイギリス・リバプールの育ちですが、一度も訪れたことのない氷河に憧れていたとのこと。
窓を開けるWuさん。
手元にはカメラ。
このときのWuさんはペルーの氷河「グラシアル・パストルリ」を目的地としているようです。
ベストな撮影地点に行くまでのルートを確認。
そして歩いて歩いて歩きまくります。
「『新しい体験』は私にとって重要なものです。私はただ、冒険し、たどり着いた景色を見るだけ」
これがグラシアル・パストルリ。
大自然の中に立つ2人。
スマートフォンで、どの道が険しいのか、ルートの確認。
Maria Gabriela Gonzalezさんがガイドを務めます。
ガイドさんが「この道は難しい」と言うのに対し、Wuさんは「高さは気にならない。より大きな発見があると思う」とリスクをかえりみない発言。
美しかった山並みも……
日が暮れると違った姿に。
暗闇の中を進むWuさん。
予想外の厳しさだったのか、険しい表情が垣間見られます。
夜になり……
登場したのはドローン。
Wuさんの背後でドローンが光ります。
光を取り付けたドローンで山を照らし出します。これによってスタジオで撮影しているかのようになるとのこと。
カメラのディスプレイで撮影したものを確認。
しかし暗闇での撮影は非常に課題が多いもの。時には……
「No, no, no, no」という声もむなしく、ドローンが墜落することも。
「ちょっと低く飛びすぎたし、着地もよくなかったな」とWuさん。
ドローンを修復していますが、あまりの寒さに手がかじかんでうまくいかない様子。
「人差し指と中指がなくなりそう。寒すぎて言葉もうまく出てこないよ」
なんとか修復し……
再びドローンを放ちます。
カメラを構え撮影スタート。
月の光とドローンの明かりが山を照らします。
「このプロジェクトでは、その場所の『物語』を語り、私の冒険のアイデアを表現した一連の写真を生み出そうとしています」とWuさん。
「冒険を止めるつもりはありません」
「心地よい場所から抜け出すんです。あなたが何かをするごとに、あなたは遠くに行けるんです」
なお、Wuさんの撮影した写真は以下から見ることができます。
Reuben Wu
https://reubenwu.com/home
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