ハイクオリティな報道写真の撮影にはニコンのカメラが多く使用される?
世界的に有名な報道写真コンテストWorld Press Photo 2018が、応募写真から2018年度の受賞作品を発表しました。受賞作品と共に撮影に使用されたカメラおよびレンズなどの情報が掲載されているのですが、この情報をスペインの写真関連ウェブサイトPHOTOLARIがまとめたところ、衝撃の事実が明らかになっています。
Nikon dominates World Press Photo 2018 camera breakdown: Digital Photography Review
https://www.dpreview.com/news/1971689235/nikon-dominates-world-press-photo-2018-camera-breakdown
World Press Photo 2018の受賞作品129作のうち、カメラ情報が記されていた作品は97個。最も多いのはニコンの「D5」「D810」、キヤノンの「EOS 5D Mark III」の3つ。メーカー別で比べると使用カメラが判明している受賞作品の半数以上がニコンのカメラを使用していることがわかります。
2番目に多く使われているのはキヤノンのカメラで全体の29.9%を占めています。ニコンのカメラの割合は51.5%なので、キヤノンを大きく引き離した結果となっています。なお、メーカー別の使用率は富士フイルムが6.2%、ソニーが5.1%、ペンタックスとDJIがそれぞれ2.1%です。
さらに、使用されていたカメラの種類を調べると、83.5%がデジタル一眼レフカメラ、11.3%がミラーレスカメラ、その他が5.2%となっています。
なお、World Press Photo 2017の受賞作品(使用カメラの詳細が判明している分)の中で最も多く使われたものがキヤノンの「5D Mark III」、2番目に多く使われたのが同じくキヤノンの「5D Mark II」、3番目がキヤノンの「Mark IV」となっており、ニコンカメラの受賞率は低かったとのこと。ただし、World Press Photo 2017では使用カメラの詳細が明らかになっていた受賞作品が45作品中36作品だったそうです。
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