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iRobotのお掃除ロボに新型「ルンバi7+」が登場、充電ドックに本体内のゴミ吸い取り機能が搭載される


iRobotが新型お掃除ロボットの「ルンバi7+」を発表しました。ルンバi7+は掃除する家の中の地図を自動で生成して「ユーザーが決めた部屋」だけを清掃することが可能で、さらには専用の充電ドックに「自動で本体内のゴミを吸引してくれるシステム」が統合されているため、これまでよりもルンバの点検間隔が長くなる、つまりは手間がかからなくなります。

New Roomba i7+ Has Persistent Maps, Selective Room Cleaning, and Automatic Dirt Disposal - IEEE Spectrum
https://spectrum.ieee.org/automaton/robotics/home-robots/new-roomba-i7-features-persistent-maps-room-cleaning

iRobotがルンバのラインナップに新しく追加した「ルンバi7+」は、他のモデルにはない2つの新機能を持ち合わせています。ひとつは「掃除をしながら家のレイアウトを記録し、データを用いてより賢く掃除が可能になる」という機能で、もうひとつが「独自のゴミ吸引システムが統合されたドック」です。新しいドックはルンバi7+の充電ドックとして機能するだけでなく、ルンバ本体の中にたまったゴミを吸引し、ドックについているゴミ容器内にまとめてお句ことが可能になるというもの。ルンバといえば、これまでは小まめにダスト容器の中にたまったゴミを捨てる必要があったわけですが、ルンバi7+では長く放置したままにしておけるようになっています。


ルンバi7+の新機能がどのように働くのかは以下のムービーを見れば一発でわかります。

Roomba i7 Features Persistent Maps, Selective Room Cleaning - YouTube


充電ドックに戻ってきたこれがルンバi7+。


充電ドックとつながると、自動で本体内のゴミがドックに吸い取られていきます。


ドックにはルンバi7+本体のダスト容器30個分以上のゴミが収納できるので、ゴミ捨て作業の回数が減ることは明らか。大量のゴミを収納できるようになったため、これまでよりも長期間ルンバを放置したままにしておけるようになり、明らかに手間が減ります。IEEE Spectrumは「これまでで最も自立したルンバとなった」と記しています。


ルンバが家庭内の地図データを作成していることはこれまでも知られていましたが、この機能を基にルンバi7+は家庭内の地図を作成し、各部屋を識別できるようになっています。


これにより、ユーザーはアプリでルンバが掃除する部屋を選択可能となり、さらには各部屋の清掃頻度を細かく指定することも可能。加えて、AlexaやGoogleアシスタントといった音声認識アシスタント経由で、「リビングルームを掃除しておいて」といった具合に特定の部屋だけを今から掃除するようにと命令することもできます。なお、ルンバi7+が作成した家庭内のマップはWi-Fi経由でクラウドに保存されることとなるのですが、これらのデータが「第三者に販売されることはない」とiRobotのコリン・M・アングルCEOは強調しています。


なお、ルンバi7+は10階分のスペースを記憶できるとのこと。


もちろん従来のモデルと同じようにイスの脚回りなど、細かい部分のお掃除もお手のもの。


本体の吸い込み口部分にはデュアルマルチサーフェイスラバーブラシが搭載されており、ゴミをかき込むための突起の間隔がそれぞれ異なっていることがわかります。


これにより効率的にゴミを吸引可能となるわけです。


ルンバは段差からの落下を防ぐための赤外線センサーを搭載していますが、このセンサーのせいで黒色のカーペットを段差と勘違いしてしまい、清掃してくれないという問題がありました。しかし、ルンバi7+ではこの問題も解決されているそうです。

なお、ルンバi7+の販売価格は949.99ドル(約10万6000円)で、ゴミ吸引機能付きの充電ドックではなく通常の充電ドックを利用するモデルを選べば699ドル(約7万8000円)で購入できます。

Roomba® i7+ Robot Vacuum | iRobot


さらに、ルンバi7+の2つの新機能である「掃除をしながら家のレイアウトを記録し、データを用いてより賢く掃除が可能になる機能」と「独自のゴミ吸引システムが統合されたドック」を外した「ルンバe5」も登場予定で、販売価格は450ドル(約5万円)です。

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in ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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