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女性客が4人殺害された中国の配車サービスDidiに対するボイコット運動が拡大中

By iphonedigital

中国最大のライドシェア・配車サービスのDidi Chuxing(滴滴出行)を利用していた女性客が2年間で4人殺害されていたことが大きな話題になっている中国では、Didiをボイコットする運動が活発化しています。

After Murders, China's #BoycottDidi Takes Off on Weibo - The Atlantic
https://www.theatlantic.com/technology/archive/2018/08/didi-murder/568660/

Didiのドライバーによる暴行・殺害事件が話題となっている中国では、その犯行の様子が報じられています。犯行に関わったドライバーは、友人の誕生日パーティーに向かうためにDidiを利用した20歳の女性に対して強姦をはたらいた後に殺害したと告白。また2018年5月にも別のDidiのドライバーが女性客を殺害していたことが明らかになっており、これまでに4人がDidiのドライバーによって殺害されていることがわかっています。

Didiは一連の事件について、「私たちはプラットフォームとして利用者の信頼を失いました。この責任を免れることはできません」と声明を発表し、事態に対して十分に迅速に対応できていなかったことを認めています。事件発覚後、Didiは同社が提供していた相乗りサービス「Hitch」の提供を停止し、サービスを提供していた2人の上級管理職を解雇したことを発表。さらに、女性ビジネスマンの中心的存在とされてきたDidiの柳青(ジーン・リゥ)総裁が謝罪するに至っています。

By Bjc980

この件に関し、中国のWeiboにはDidiを批判する声が多く寄せられています。あるユーザーは「Didiの中に何人かの悪いドライバーがいるだけだと言う人もいるかもしれないが、Didiはこれらの犯罪者にプラットフォームを与えている」と批判し、「皆がDidiをボイコットすることを望んでいる」とDidiの不利用運動を呼びかけています。また、女優の王晓晨(ワン・シャオチェン)もDidiのアプリを削除した画面に「再見!(さようなら!)」と書いたスクリーンショットを投稿するなど、ボイコット活動が広がっています。


今回の一件では4人の女性客が殺害されたことが明るみになったわけですが、殺害に至らなかったものの暴行を受けたという被害報告はさらに多く、過去4年で50件の暴行事件や嫌がらせが発生していることも明らかにされています。

大きな批判にさらされているDidiですが、それでもなお規模が拡大を続けているというのも一方では事実。2017年にも数々の問題で批判を浴びたDidiでしたが、サービスのユーザー数は4億人に到達し、2018年後半には市場への株式公開(IPO)を実施する予定となっています。

数々の問題を抱えながら成長を続けるDidiに対してあるWeiboユーザーは「女性がどんな服を着ていたか、酔っていたかどうかは関係ありません。私たちは、女性に特定の方法で行動するように伝えたり、自分自身を守るようにだけ教えるべきではありません。男性に対し、他人に暴力をはたらかないように教えるべきです」と述べています。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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