通信速度測定サイト「Fast.com」がアップロード速度とレイテンシの測定に対応

動画配信サービスのNetflixが2016年に無料公開した「Fast.com」は、インターネットの接続速度をPC・タブレット・スマートフォンなどで簡単に測定できるサービスとして世界中で大きな人気を集めています。そんなFast.comが、インターネットのアップロード速度やレイテンシの測定にも対応しました。

FAST.com Now Measures Latency and Upload Speed
https://media.netflix.com/en/company-blog/fast-com-now-measures-latency-and-upload-speed

Netflixが提供するFast.comはサイトにアクセスするだけで手軽にインターネットの通信速度をチェック可能。無料サービスである上にチェックスピードも非常に高速であることから、Fast.comはサービス提供側も予測していないほどの成長を遂げているとのこと。2017年12月から2018年6月までの7カ月間で、全世界から合計5億回以上ものテストが行われたとFast.comは語っています。

そんなFast.comのユーザーからは、以前から「単なるインターネットのダウンロード速度の測定に限らず、もっと詳細な情報を提示して欲しい」という要望が出ていたとのこと。その声を受けて、Fast.comでは2018年7月17日からインターネット接続のアップロード速度と、データのやり取りに発生する遅延であるレイテンシの情報も提供し始めました。

インターネットの接続速度をFast.comで測定したいときは、サイトに接続するだけでOK。サイトを開くと自動で測定が開始され……

数秒で結果が表示されました。「Mbps」の下にあるリターンアイコンをクリックすれば、もう一度測定し直すことが可能。

今回の改良により、結果の下に「詳細を表示」というアイコンが追加されました。このアイコンをクリックすると……

データがユーザーのデバイスからサーバーまで移動する時間のレイテンシと、インターネットのアップロード速度が表示されました。レイテンシには、「アンロード済み」と「ロード済み」の2種類が表示されています。アンロード済みは、インターネット上に他のネット通信を行うトラフィックが存在しないケースのレイテンシを表示しており、ロード済みはデータのやり取りを行う負荷の高いトラフィックが、同一のインターネット上に存在しているケースのレイテンシを表示しているとのこと。

下部の「設定」をクリックすると……

回線チェックに関するさまざまな設定を行うことが可能です。

今後もFast.comはユーザーからのフィードバックに耳を傾け、ツールの有用性を維持していき、広告を表示させる予定もないとしています。