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ネットの速度や遅延をサクッと&詳細に計測できるスピードテストサイトがCloudflareから登場


インターネットの速度を計測できるスピードテストには、Googleの「インターネット速度テスト」やNetflixの「fast.com」がありますが、どちらも簡単な測定結果しか表示することができません。Cloudflareが公開した「speed.cloudflare.com」を使うと、アクセスするだけで回線速度やリクエストの遅延を計測できるほか、測定結果の元データの数値まで確認することができます。

Speed
https://speed.cloudflare.com/

About Speed
https://speed.cloudflare.com/about/

「speed.cloudflare.com」にアクセスすると、すぐに自分が利用しているインターネットの回線速度の計測が始まります。


しばらくするとグラフや地図も表示されます。記事作成時点では測定対象は下りの速度のみで、ダウンロードするファイルサイズを変えて何回かテストし、そのすべての結果の90パーセンタイル値が出力されます。


10秒ほど待つと、計測結果が表示されました。


グラフは縦軸を回線速度として、それぞれのテスト結果を横にオレンジの領域でプロットし、90パーセンタイル値をグレーの線で表示したもの。テスト結果は90パーセンタイル値なので、多くのテスト回で測定結果を下回っていることや、測定結果が最大値ではないことがよくわかります。


TwitterやFacebookで計測結果を共有したり、CSVで結果を出力したりすることも可能。


グラフ右側の「Latency」は、自分のコンピューターからサーバーへデータを送信し応答があるまでに、どれくらい時間がかかったかという通信の「遅延」を表しています。オンラインゲームなどでは重要な指標で、小さい方が望ましいとのこと。「Jitter」は「揺らぎ」のことで、遅延の値のばらつきを表します。連続する各テスト回の遅延値の差異を平均した数値が出力されています。


グラフとともに表示されている地図は、テストを実施した地点と測定に利用したCloudflareのサーバー拠点のおおまかな場所を示しています。地図の下にはIPのバージョン、サーバーの場所、自分のグローバルIPアドレスとインターネットプロバイダのAS番号が表示されています。


表示する地図の範囲を広げれば、世界中のCloudflareのサーバー拠点の場所を見ることもできます。


「Latency Measurements」は、HTTPリクエストがサーバーに到達するまでの時間とのこと。計測結果は点でプロットされており、異常値を除いた最大値と最小値の間が細いバーで、25パーセンタイル値と75パーセンタイル値の間が太いバーで表示されています。また、縦の実線は中央値を、縦の点線は平均値を表しています。


マウスカーソルをグラフにあわせると、詳細な数値を確認することもできます。


グラフをクリックすると、各テスト回のデータを個別に表示できます。


ページを下にスクロールすると、測定結果をダウンロードしたファイルサイズごとにまとめて確認できます。グラフの見方は「Latency Measurements」と同じです。


それぞれのグラフをクリックすると、「Latency Measurements」と同じように各テスト回のデータを個別に確認することができます。


speed.cloudflare.comはCloudflare Workersによって180都市のデータセンターにデプロイされているとのこと。他にも多数のスピードテストサイトがある中でspeed.cloudflare.comを開発した理由について、Cloudflareは「よりよいインターネットを築くミッションに従い、利用者の選択肢を増やすためです」とコメントしています。

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in レビュー,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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