取材

テーマパークと美しい花火を満喫、丸1日楽しめる「はなびFes.2018 in ラグーナビーチ」に行ってきました


2018年5月30日に行われた京都芸術花火のように、新しい形の花火イベントが全国各地で次々と生まれています。2018年6月9日に愛知県蒲郡市でも新しい花火イベント「 はなびFes.2018 in ラグーナビーチ」が行われるということで、どのような花火イベントなのか実際に見てきました。

はなびFes.2018 in ラグーナビーチ ~花火と音楽と食と~
http://hanabifes.jp/

場所は、愛知県蒲郡市海陽町2-39 ラグーナビーチ(大塚海浜緑地)です。


会場に到着。


このイベントのチケットは、ラグーナテンボスの入場券とアトラクションのフリーパスポートも兼ねています。


会場全体が一望できる観覧車も無料で乗れるとのことなので乗ってみることに。


ラグーナテンボスには、ジェットコースターを始めさまざまなアトラクションがあります。


イベント会場となるラグーナビーチでは、イベントの準備の様子が見られました。


沖の方から、花火を打ち上げる台船が運ばれて来ているのを発見。


次々と台船が運ばれてきます。イベント会場から見て縦向きに1隻、横向きに2隻の合わせて3隻の台船が、三角形を作るような配置で固定されました。奥側にある海に向かって伸びている堤防にも、花火を打ち上げる筒が並んでいます。


開場時間となる15時まではまだ時間があるので、ラグーナテンボスでアトラクションを楽しみつつ過ごします。


ウォータースライダーでびしょぬれになりましたが、そのまま入場ゲートへ。15時となりいよいよ開場です。


砂浜シート(1名4000円税込)は指定制となっており、急いで場所取りをする必要はありません。


砂浜の後ろにイス席(4200円税込)がずらりと並んでいます。こちらも指定席となっています。


こちらはSS席(7500円税込)、会場の中央部かつ台船にも近い位置にある最高の場所で花火を見ることができるだけでなく……


シートを倒して寝ながら見ることもできます。


事前に申請を行えば、本格的に花火写真を撮りたい人のためのエリアに入れます。会場の端にはなりますが、堤防側の花火を近くで見られる場所で広々としており、どこで撮影するか迷うところ。


撮影場所を確保した後、グルメブースなどを巡ります。


芝生広場のステージでは地元アーティストによるパフォーマンスが行われていました。


花火イベントまでの待ち時間の間に、内容を確認。


このイベントで打ち上げられる花火は、「夜空にちりばめられた宝石のような花火と音楽のコラボレーションで心温まるクリスマスイヴが楽しめる『ISOGAI花火劇場』を見てきました」の磯谷煙火店、「『冬の花火会社って何をしているの?』花火の知りたい事が分かる動画を制作している花火師にインタビュー、花火工場も見学してきました」で取材した加藤煙火株式会社という、地元三河地域にゆかりのある花火業者の共演となっています。


会場内で準備作業中の加藤煙火株式会社 加藤克典氏に会うことができました。


パンフレットに花火クリエイターとして紹介されている中嶌結希氏は、「京都芸術花火」のレクチャー花火で解説のアナウンスもしていました。様々な花火大会や関連イベントなどをサポートしている方で、この花火フェスも「地元に愛されている花火業者を軸に、さらに大きな花火イベントにしたい」とのこと。


ステージで開催される各種パフォーマンスのスケジュールは公開されていたのですが、花火のプログラムは不明で現地で貰ったパンフレットにも載っていません。HOME MADE 家族のMICRO氏の選曲による音楽花火という情報だけが公開されています。


開始時刻が迫ってきました。陽が落ちると辺りが暗くなり、観客は指定された場所で花火イベントの開始を待ちます。


19時20分、開会の挨拶が行われた後、会場中央に用意された舞台の上で、能楽師狂言方和泉流野村派十四世当主野村又三郎氏による「幕開けの舞」が行われました。


幕開けの舞が終わると、MICRO氏によるアナウンスが流れます。MICRO氏も「生まれは同じ三河地域の刈谷市ということで、喜んでこのイベントに参加させて頂きました」とのこと。「オープニングはこの曲から3曲続けてどうぞ」とFMラジオ風の紹介で花火がスタートします。マイケル・ジャクソン「Black or White」が1曲目。


サビに入ると堤防からビートに合わせて手前から奥、奥から手前と躍動感あふれる花火も打ち上がります。


曲の最後には、これまでの花火よりも一段と高く大きな花を咲かせる尺玉が上がり観客からは「おぉ」という歓声や拍手が湧き上がりました。


星野源「恋」


アラジン「A Whole New World」


堤防から打ち上げ場所の中心に向かって斜めに飛んでいく花火も。佐渡裕 シエナ・ウインド・オーケストラ WITH 晋友会合唱団「アフリカン・シンフォニー」


安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」


「今回のお話を頂いた時、真っ先に『CAN YOU CELEBRATE?』と花火を皆さんと一緒に見たくて選曲させて頂きました」など、MICRO氏によるアナウンスが流れ、次の曲へと続きます。大橋卓弥小田和正「たしかなこと」


美空ひばり「川の流れのように」


曲は単にBGMとして流れているのではなく、花火が開くタイミングをメロディーやリズムに合わせることで、よりエンターテインメント性の高い花火演出となっています。「One Love」


「感謝」をテーマにしたメドレーでの演出もありました。いきものがかり「ありがとう」では、型物のハートが次々と打ち上がります。


続いてスマイルも。


DREAMS COME TRUE「サンキュ.」


HOME MADE 家族「サンキュー!!」


井上陽水奥田民生「ありがとう」


ここで、MICRO氏より最後のアナウンス。いよいよフィナーレという雰囲気です。ルチアーノ・パヴァロッティ「誰も寝てはならぬ」


錦冠の一斉打ちで最高の盛り上がりを見せた場面。


通常の花火大会であればここで終わりでも十分な盛り上がりでしたが、さらに曲が流れます。中島みゆき「糸」に合わせ、1発ずつゆっくりとまるで宝石のような色鮮やかな花火が夜空に上がります。


余韻に浸りながら美しい花火を見ることができました。


以上で花火の打ち上げは終了となりました。「花火師が観客をお見送しています」ということで、台船や堤防に居る花火師が、観客席に向けて赤いトーチを振っています。


観客側は携帯電話やスマートフォンの画面を付けて「ありがとう」の合図を花火師に向けて送っていました。


テーマパークに隣接した会場で、花火イベントのチケットがあれば入場も無料・アトラクションもフリーですので「イベント開始までテーマパークで遊び、夜は花火を見て楽しむ」という、1日を無駄なく満喫できるお得なイベントです。明るく美しい花火が上がり、飽きのこない充実した内容の花火を楽しむことができました。

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in 取材, Posted by darkhorse_logmk

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