ニュージーランドで全長200mの巨大な穴が出現
2018年4月30日にニュージーランドの北島にある牧場で全長200m、深さ20mの巨大な陥没穴が出現しました。火山学者によると「この穴の出現により、6万年前の火山性堆積物があらわになった」とのことです。
Giant sinkhole opens into 60,000-year-old volcano in New Zealand
https://news.sky.com/story/giant-sinkhole-opens-into-60000-year-old-volcano-in-new-zealand-11362925
'Biggest ever' sinkhole has ripped open in New Zealand, and it's unearthing history
https://www.sciencealert.com/biggest-ever-sinkhole-in-new-zealand-rips-gaping-chasm-two-football-fields-long-rotorua-north-island
この巨大な陥没穴は、ニュージーランドの北島にある都市「ロトルア」から南東にある牧場で発見されました。穴の大きさは全長200mでサッカーフィールドが約2面分、そして深さは20mで約6階建ての建物を飲み込むほどの高さに相当します。
陥没穴の存在に最初に気づいたのは、牛の乳搾りのために出勤した牧場の従業員でした。しかし、発見当初は日が昇りきっておらず視界が悪かったため、巨大なものと気づいていなかったそうです。牧場経営者のコリン・トレメインさんは「昼になって、初めて気づきました」と語っています。
火山学者のブラッド・スコット氏によると「この陥没穴は、この地域での降雨が石灰岩の土壌を侵食することで、時間をかけてゆっくりと地中で形成されてきた可能性があります」と語っています。この地域では2018年4月下旬から1週間ほど集中豪雨が続いていたこともあり、この豪雨が引き金となって陥没穴が出現したと考えられるそうです。
スコット氏は「この牧場は休火山の噴火口の上に位置しており、陥没穴の底に見えているのは、その火口から噴出した6万年前の火山性堆積物です」と語っています。
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