Googleが30億円かけてゲットした新ドメイン「.app」をついに運用開始
Googleが運営するレジストリ「Google Registry」では、「.みんな」などのトップレベルドメイン(TLD)を複数管理しているのですが、新しくウェブアプリのドメインにピッタリな「.app」の運用を開始することが発表されました。「.app」というドメインは、インターネットドメイン監督団体のICANNが行ったオークションとしては史上最高額となる2500万ドル(当時のレートで約30億円)でGoogleが落札したものです。
Introducing .app, a more secure home for apps on the web
https://www.blog.google/topics/developers/introducing-app-more-secure-home-apps-web/
TLDは、「France.com」の「.com」や、「gigazine.net」の「.net」などのドメイン末尾にくっついている部分を指します。TLDには「.com」「.jp」「.org」など頻繁に目にするものから、「.ninja」や「.osaka」などの変わり種も存在しており、インターネット上で展開するウェブページやサービスによって適したものを選ぶことで、ユーザーにURLを見ただけで「そこに何が待ち受けているのか」をイメージさせることができるようになります。そんなTLDとして新しく利用可能になるのが、ウェブアプリケーション向けのセキュリティが構築されている「.app」です。
.app
https://get.app/
「.app」ドメインの主な利点は、運用者とユーザーのためのセキュリティがあらかじめ組み込まれているという点です。具体的には、「.app」ドメインを利用する場合、利用者は自身の運用するサイトを、SSL/TLSプロトコルを用いてサーバーの認証・通信内容の暗号化・改竄検出などを行うHTTPSに対応させる必要があります。
その他、オープンWi-Fiネットワーク上でのスパイ行為に対する保護に加え、ISPによる広告マルウェアやインジェクション攻撃を防ぐことも可能となります。「.app」ドメインは、一般利用可能でありながらセキュリティが施されているという最初のTLDとなり、インターネット上でのHTTPSへの移行を加速させる役割も担う、とGoogleは記しています。
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