メモ

ドメイン名の中で使われていないものはどれぐらいあるのか?

by Alexandru Acea

世の中には数え切れないほどのドメイン名が存在しますが、そのすべてが使用中というわけではありません。では一体、どれぐらいのドメイン名が使われていないのか、データサイエンス企業シンガポール・データ・カンパニーのクリストファー・フォルノ氏が具体的に可視化しています。

How Many .com Domain Names Are Unused? - Singapore Data Company Pte Ltd
https://singaporedatacompany.com/blog/how-many-domain-names-are-unused


ドメイン名は2019年1月27日時点のVerisignのデータによれば1億3700万件存在します。その全てがどのように使われているのかを調べることは困難なので、フォルノ氏はトップレベルの.com DNSゾーンファイルから有効なドメイン数が10万件集まるまでランダムにクロールを実施。その上で、サンプルとして2188件を抽出して調査を行いました。

10万件の.comドメインを収集したところ、レジストラはGoDaddyが全体の33%を占めて最多で、2番手のTucows Domains(5.3%)と大きな差がつきました。GoDaddyが登録している.comドメインは4500万件に上ります。

その結果を色分けするとこんな感じに。赤系統で塗られているのは「広告」や「ドメイン売買」など投機目的で利用されているもの、緑系統で塗られているのは何らかのコンテンツやメールサーバーなどなんらかの形で使用中のもの、青系統はサーバーがなかったり中身が空だったりという「未使用」のもの。大きく分けると、それぞれ3分の1ずつぐらいです。


細かい用途別で見てみるとこんな感じ。


用途で最多だったのは「コンテンツ利用」で、全体の31%(4300万件)。GIGAZINE(gigazine.net)やGoogle(google.com)などもここに含まれます。

2番目に多かったのは「広告」で23%(3100万件)。ここに属するドメインの半分はレジストラ・GoDaddyの所有するドメイン未設定ページで、ドメイン名に関連するキーワードを使ったGoogleの広告が掲載されていたとのこと。

by Aaron Sebastian

3番目は「Webサーバーなし」(11%・1600万件)。フォルノさんが調査した際に接続できなかったり、トップレベルドメインやWWWサブドメインのポート80・ポート443から有効な応答を得られずMXレコードがなかった場合はここに分類されているとのこと。中にはそもそもWebサーバーではない、FTPサーバーやゲームサーバーなども含まれていると考えられます。

4番目は「空」(9.2%・1300万件)。Webサーバーからの応答はあるものの、空のページや404エラー、デフォルトのテンプレートなどが表示される例です。デフォルトのテンプレートとは、たとえばWordPressのセットアップは行われているもののページの設定はなにも行われていない状態のことです。

以下、販売中(7.1%・980万件)、エラー(5.7%・790万件)、パークドメイン(4.8%・650万件)、ギャンブル関係(3.0%・400万件)、メール(2.6%・350万件)、リダイレクト(1.1%・160万件)、プライベートドメイン(0.64%・90万件)、ポルノ(0.59%・80万件)となっています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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