iPhoneやiPadとMacのソフトウェア統合をティム・クックCEOが否定
by Tim Bennett
AppleがiPhone・iPad・Macで提供するアプリケーションをユニバーサルアプリ化する極秘プロジェクトを進めているという内容が2017年12月に報じられましたが、これについてAppleのティム・クックCEOは「ユーザーが望んでいるとは思わない」として明確に否定しました。
Users don't want iOS to merge with MacOS, Apple chief says
https://www.smh.com.au/technology/users-don-t-want-ios-to-merge-with-macos-apple-chief-says-20180416-p4z9t9.html
Apple's Tim Cook denies company heading towards software merger of Mac & iPad
https://appleinsider.com/articles/18/04/19/apples-tim-cook-denies-company-heading-towards-software-merger-of-mac-ipad
2017年12月、AppleがiPhone・iPad・Macで提供するアプリケーションをユニバーサルアプリ化する「Marzipan」という極秘プロジェクトを進めているとBloombergが報じました。このプロジェクトによってiOSアプリがMacで動き、マウスやキーボード、トラックパッドでの操作が可能になると伝えられています。
AppleがiOSでもmacOSでも動作するユニバーサルアプリの提供を計画中 - GIGAZINE
かねてから「iOSとMacOSは統合されるのでは?」というウワサが流れることはたびたびありました。Mac App Storeの売上はiOSのApp Storeに及ばないため、ユニバーサルアプリの登場によってMac関連の売上のサポートを行うつもりなのでは?というのが考えられる理由の1つです。
しかし、iOSとMacOSの統合についてシドニー・モーニング・ヘラルドの記者がクックCEOに直接インタビューを行ったところ、iOSとMacOSについて「いずれも素晴らしいものです。2つが素晴らしい理由は、私たちがそれぞれの得意なことを押し出しているからです。この2つを統合させてしまったら、妥協とトレードオフの必要が生まれてしまいます」とウワサを否定するコメントが返ってきました。「最終的には効率性を追求する必要はありますが、それは統合についてではありません。人々は端末の助けを借りて、世界を変えて自分の情熱を表現し、創造性を発揮します。一部の人々が固執している統合のようなものを、ユーザーが望むとは思いません」とのことです。
「私はたいてい、仕事でMacを使い、家ではiPadを使います。旅行の時にはずっとiPadを使っています。全部好きですし、全部使いますよ」とクックCEOは記者に対して語りました。
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