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Googleが1000億円超かけるiOSのデフォルト検索エンジン契約についてAppleのティム・クックCEOが語る


アメリカのケーブルTVネットワークであるHBOのインタビューシリーズAxiosが、Appleのティム・クックCEOにインタビューを行い、その様子がムービーで公開されています。インタビューではテクノロジー業界におけるプライバシー規制やGoogleとAppleが結ぶ検索エンジンの契約などについて、クックCEO本人が語っています。

Tim Cook talks search deals w/ Google, privacy in tech, and his daily routine in HBO interview - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2018/11/18/tim-cook-hbo-interview/

インタビューによると、クックCEOは毎朝4時より少し前に起きて、ユーザーからのコメントを1時間読み、その後ジムで1時間汗を流すそうです。これらの日課がストレスから自身の心を守るために役立つとのこと。

また、「Apple製品がユーザーの孤独感を増長させているのではないか?」という指摘に対して、クックCEOはiOS 12の「スクリーンタイム」のような機能を用いることでスマートフォンの過度の使用を抑制できると発言しています。


また、クックCEOはテクノロジー産業におけるプライバシー規制の必要性についても言及しています。クックCEOは「規制のファンではない」と自由市場を好む自身の立場を明確に示しながら、「ある程度の規制があることは避けられないと思います」と語り、自由市場が働いていないことを認めなければならない時が来るとしています。

加えて、クックCEOはハイテク企業がプライバシーに関する規制をある程度受け入れなければいけないと述べました。これは「プライバシーと利益」もしくは「プライバシーと技術革新」の問題ではないとのことで、「あなたのデバイス内にはあなたについての驚異的な情報が含まれていますが、我々はそれを保有する必要はありません」と語っています。


興味深いシーンのひとつは、GoogleがiOS上でデフォルトの検索エンジンであり続けるためにAppleと10億ドル(約1100億円)相当の契約を結んでいる点について、「Appleによるプライバシー侵害につながるのでは?」という質問が投げかけられたこと。

AppleはGoogle検索をiOSに採用して1100億円以上も儲けたことが明らかに - GIGAZINE


この質問に対してクックCEOは2点を挙げており、ひとつは「Googleの検索エンジンが最高のものだと思うからです」と、純粋にGoogleが検索エンジンとして他のものよりも優れていることを挙げました。さらに、「もうひとつは、我々が個人情報の管理で何をしてきたかを見てもらえばわかると思います。我々はプライベートブラウズモードを用いて、インテリジェントなトラッキング防止策を講じています。また、我々はユーザーを助けるためのさまざまな方法を考案しており、完璧ではありませんが、ユーザーのための長い道のりをたどってきました」と語り、これまでのAppleの道のりがプライバシーを侵害するようなことはないと示しているとしています。

なお、記事作成時点ではインタビューの一部が公開されており、その様子は以下のムービーからチェックできます。今後完全版のインタビューがYouTube上で公開される予定で、その中ではシリコンバレーにおける性別の多様性や、拡張現実(AR)などについても言及しているとのことです。

Apple CEO Tim Cook says Silicon Valley “missed it” on gender - YouTube

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in モバイル,   動画, Posted by logu_ii

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