Intelの網膜投影型ウェアラブル端末「Vaunt」の開発が中止に
Intelが開発していた網膜に直接映像を投影するメガネ型ウェアラブル端末「Vaunt」の開発が中止されたことが明らかになりました。
Intel Plans to Shut Down Smart Glasses Group — The Information
https://www.theinformation.com/articles/intel-plans-to-shut-down-smart-glasses-group
Intel is giving up on its smart glasses - The Verge
https://www.theverge.com/2018/4/18/17255354/intel-vaunt-shut-down
網膜投影による眼鏡型ウェアラブル端末「Vaunt」については以下の記事を見ればよく分かります。
Intelがレーザーを照射して眼球奥の網膜に直接映像を映し出すスマートグラス「Vaunt」を開発 - GIGAZINE
Intelは以下の通りの声明を出して、Vauntを開発するSuperlightプロジェクトを中止したことを明らかにしました。
Intel is continuously working on new technologies and experiences. Not all of these develop into a product we choose to take to market. The Superlight [the codename for Vaunt] project is a great example where Intel developed truly differentiated, consumer augmented reality glasses. We are going to take a disciplined approach as we keep inventing and exploring new technologies, which will sometimes require tough choices when market dynamics don’t support further investment.
(Intelは新しいテクノロジーや体験について継続的に取り組んでいます。しかし、開発中のすべてのプロダクトが市場に投入されるというわけではありません。Vauntを開発するSuperlightプロジェクトは真に独創的なコンシューマー向けARグラスを開発する素晴らしい例です。私たちは新しい技術への投資や開発に対して節度あるアプローチをとり続けています。市場の動きがそれ以上の投資を求めていないときには、別の選択が要求されます)
Intel自身はVauntを直接製造する計画はなく、有力なパートナーと手を組んでVauntの製品化を目指していました。しかし、同様の手法でIntelはサングラスメーカーのOakleyや腕時計メーカーのTag Heuerと協力してウェアラブル端末の開発を進めてきましたが、成功を収めることはできませんでした。Vauntを取材して優れた製品であると高く評価していたThe Vergeは、「仮にIntelが有力なパートナーを見つけることができなかったとすれば、Vaunt開発の中止は驚くことではない」と述べています。
Oakley Radar Pace: Oakley + Intel - YouTube
The InformationによるとIntelはVauntを開発してきたNew Devices Group(NDG)の閉鎖も検討しているとのこと。関係者からは、NDGの解体によって約200人いる技術者の一部は解雇されるだろうという予想も挙がっています。
・関連記事
AmazonがAlexa搭載のメガネ型ウェアラブル端末を開発中と報じられる - GIGAZINE
死んだはずのGoogle Glassに3年ぶりのアップデートが突如として登場、Googleの意図は何なのか? - GIGAZINE
メガネにカメラを内蔵した「Snap Spectacles」が初代の失敗にもめげずバージョン2を登場させる見込み - GIGAZINE
AppleがVR技術開発のため秘密計画始動、スタッフ数百人で何かやっている模様 - GIGAZINE
GoogleのOculus対抗VRヘッドセットの開発が頓挫、「AR対応VRヘッドセット」「モバイルVR」の開発に移行か? - GIGAZINE
・関連コンテンツ