春になると多くの花が咲くのはなぜか?

by Alex Block

春になると色とりどりの花が咲きます。これは、多くの花が1年以内に発芽から開花、結実を経て枯死に至る「一年生植物」で、春のうちに花を咲かせてしまって、次世代の種子を作ることに集中するためです。しかし、もともと植物は「多年生植物」だったと考えられています。

Why do some flowers return each spring? - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/lifestyle/kidspost/ever-wondered-why-some-flowers-return-each-spring/2018/04/13/c7f11f14-3d14-11e8-974f-aacd97698cef_story.html


多年生植物は文字通り、複数年にわたって生存する植物のことで、一口に「多年生」といっても、1年通して緑色の葉をつけたままの「常緑草」、生長に不利な季節には地上に出ている部分は枯れて地下茎や根だけで過ごす「宿根草」があります。

しかし、多年生だと生きていくために多くのエネルギーを消費することになり、もし生育地域が水不足だと、十分なエネルギーが得られない可能性があります。そこで、少ないエネルギーでも確実に次世代を生み出すために出てきたのが、根や茎を生長させる力もすべて開花と結実に注ぐ一年生植物です。こうした事情から、雨の多い熱帯地域の植物は一般的に多年生です。

by Charlie Harutaka

これを逆手にとって、一年生植物のDNAに手を入れることで、開花ではなく茎や根を生長させる方向に力を注がせ、多年生にするという研究が行われています。もし成功すれば、たとえばトウモロコシ農家は毎年のように種を種苗会社から買って植える必要がなくなり、農業システム全体を変えることができる、とニューヨーク植物園のジェームス・ボイヤー氏は語っています。

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