虫たちの目には花がこんなに違った世界に見えている
「虫の世界で捉えた花の写真」の数々をBoing Boingが紹介しています。虫たちは私たちとは違った基準で花を見ているのが一目でわかり、普段見ることができない珍しい彩りで花を見ることができます。
Craig P. Burrows Photography
http://www.cpburrows.com/
Flowers look way more beautiful if you're a bug / Boing Boing
https://boingboing.net/2018/02/24/flowers-look-way-more-beautifu.html
たとえ同じ花であっても、人間と虫が見ている花の見え方は異なります。人は「可視光線」に含まれる色で花を見ているのに対し、モンシロチョウなど人間の目では捉えられない光「紫外線」を見ることができる昆虫は、人間には見えていない色で花の蜜や花粉の場所などを判断することができます。これらの写真は、紫外線を使った撮影方法「紫外線蛍光撮影」で行われており、紫外線を捉えられない人間にも、虫たちが花を見て判断を行う基準の1つを理解することができます。
これら写真のシリーズは、アメリカの南カリフォルニアを拠点に活動している写真家、Craig P. Burrows氏が撮影したもの。Burrows氏は物理学を学んだ経験があり、そのエッセンスを取り入れて活動しています。以下の写真は通称で「String of pearls flower(真珠の首飾り)」と呼ばれる花のもの。Burrows氏がInstagramで公開している写真にはそれぞれコメントが添えられており、この投稿には「この花には、小さくて驚くほど強烈な臭いがあり、パワフルなパンチ力がある」と書かれています。
ちなみに、この花と同じ種類のものを通常の方法で撮影した写真がこんな感じ。
By melanie cook
この写真には、「花の芽の細部ですらクールになり、花の全体が変わります」とのコメント。
この写真へのBurrows氏のコメントは、「私の近所ではIndian hawthorn(モッコクモドキ)の花をよく見かけます。驚くべきものになります。今までは撮影したことがありませんでした」というもの。以下の写真だと花粉部分が白く目立って見えます。
対して、普段の方法で撮影されたモッコクモドキの別の写真は花びらが白く目立ち、一方で花粉部分が目立たなく見えます。虫たちには、私たちが見ている花が違ったように見えていることがわかります。
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