次期iPhoneはトリプルカメラ搭載で望遠機能を強化か

Appleが開発する人気スマートフォンシリーズのiPhoneでは、iPhone 7 Plus・iPhone 8 Plus・iPhone Xといった端末がデュアルカメラを搭載しています。このデュアルカメラはひとつが広角、もうひとつが望遠という異なる役割を担うことで、ひとつのレンズしか持たないカメラよりもさまざまな場面でより高精細な写真が撮影できるようになっているわけです。そんなiPhoneのデュアルカメラがトリプルカメラに進化すると、海外メディアが報じています。

iPhone With Triple-Lens Rear Camera Said to Be Introduced Next Year - Mac Rumors
https://www.macrumors.com/2018/04/09/iphone-triple-lens-rear-camera-2019-rumor/

iSight Trio? Apple may be planning future iPhone camera with triple lens system and increased zoom | 9to5Mac
https://9to5mac.com/2018/04/09/isight-trio-rumor-iphone/

台湾の經濟日報が、Appleは3枚のカメラレンズを搭載した新型iPhoneをリリースすることで2019年早々にiPhoneカメラのズーム機能を改善する、と報じています。Appleがデュアルカメラの「iSight Duoカメラ」をiPhoneに搭載したのは、2016年9月に登場したiPhone 7 Plusが初めて。この登場からわずか2年とちょっとで新型カメラがリリースされると經濟日報は予測しています。

なお、デュアルカメラ搭載のiPhone 7 Plus・iPhone 8 Plus・iPhone Xのカメラがどれくらいスゴイかは以下の記事を読めばわかります。

「iPhone 7 Plus」のデュアルレンズカメラの威力がわかる高画質写真公開、AppleのクックCEOも認める - GIGAZINE

iPhone Xのスマホを超越したカメラ性能をプロの写真家が大絶賛、撮影事例も公開中 - GIGAZINE

報道によると、カメラは12メガピクセルのトリプルカメラになるとのことで、このトリプルカメラを搭載したiPhoneが2019年に少なくとも1機種登場するとのこと。また、カメラには5倍ズームが可能なレンズが搭載されるそうですが、この「5倍ズーム」が光学ズーム・デジタルズーム・ハイブリッドズームのいずれに該当するのかは不明です。なお、シングルカメラ搭載のiPhone 8の場合は最大5倍のデジタルズームが可能であり、デュアルカメラ搭載のiPhone 8 PlusやiPhone Xの場合は最大2倍の光学ズームと10倍のデジタルズーム機能を備えています。

もしもAppleが本当にトリプルカメラを採用するなら、Huaweiの新型スマートフォン「P20 Pro」の足跡をたどることになる、とMac Rumors。なぜなら、P20 Proは本体背面に3つのレンズを搭載したトリプルカメラを既に採用しているからです。なお、搭載しているのは40メガピクセル f/1.8のレンズ、20メガピクセル f/1.6のモノクロレンズ、8メガピクセル f/2.4の望遠レンズの3つ。

3つのレンズを搭載したトリプルカメラが実装された場合、低照度性能を大幅に向上させるなど、多くの利点をもたらすことが可能。既にトリプルカメラを備えているHuaweiのP20 Proは、海外メディアThe Vergeのレビューで「Galaxy S9やiPhone Xのカメラよりも優れている」と評されています。

なお、Apple関連の予測で定評のあるKGI証券のアナリストであるミンチー・クオ氏は、2018年にはiPhone Xのリアカメラが大きく変更されることはないと予測しています。