6コアのノートPC向け「Core i9」をIntelが発表、新ブランド「Core i+」も登場
Intelがモバイル向けの第8世代Coreプロセッサー「Coffee Lake-H」シリーズを発表、ノートPCにも6コア/12スレッドの最上位モデル「Core i9」が登場します。
Intel Core i9 Processor Comes to Mobile: The Best Gaming and Creation Laptop Processor Intel Has Ever Built | Intel Newsroom
https://newsroom.intel.com/news/intel-core-i9-processor-comes-mobile-best-gaming-creation-laptop-processor-intel-ever-built/
モバイル向けの第8世代Coreプロセッサー「Coffee Lake-H」シリーズについては以下のムービーを見れば一発で理解できます。
The Intel Core i9 Processor Arrives for Mobile - YouTube
第8世代Intel Coreプロセッサーのモバイル向けシリーズ。コードネーム「Coffee Lake-H」として知られるモデルで、ノートPCやNUCなどに搭載されます。
最上位モデル「Core i9-8950HK」は、従来モデル比で電力性能は29%も向上。
ゲームだけでなく、VRもこなします。
初のモバイル向け「Core i9」シリーズ
Coffee Lake-HのCore i9・Core i7シリーズは6コア/12スレッド対応。
Turbo Boost Technology 2.0により、ベースクロック2.9GHzのCore i9-8950HKは、なんと4.8GHzまでブーストアップされます。
新技術のIntel Thermal Velocity Boostによって、オーバークロック耐性が大幅にアップ。
KつきモデルのCore i9-8950HKはアンロックされており、オーバークロック可能です。
シングルスレッド性能に定評のあるIntel CPUですが、Coffee Lake-Hは6コア/12スレッドのおかげでマルチスレッド性能も向上。
さらに、Intel Optaneテクノロジーとのコラボが想定されており……
SSDを超える速度のOptaneメモリをキャッシュに利用することによって、ストレージの読み込み性能を高められます。なお、システムストレージのみならず、容量拡張用のHDDにもOptaneキャッシュが効くようになり、大容量ゲームも恩恵が受けられるようになっています。
マルチスレッド性能の向上によって、4K解像度ムービーの編集作業も可能になり……
もちろん4Kムービーのストリーミング再生も楽々こなします。
第8世代Intel Coreプロセッサー「Coffee Lake-H」シリーズは、Core i5、Core i7、Core i9の3種類あり、Core i9・Core i7が6コア/12スレッド、Core i5が4コア/8スレッド仕様で、モデルナンバーが大きくなるにつれて高性能になっています。
プロセスルールは「14nm++」で、メモリはDDR4-2666をサポートし、全7モデルがOptaneメモリサポートでTDPは45Wです。なお、アンロックされるモデルは最上位のCore i9-8950HKのみです。
IntelはCoffee Lake-Hを中国・北京で発表しましたが、これは中国がゲーミングPCで世界最大の市場になっているから。
マルチスレッド性能でライバルAMDに劣るという欠点を、6コア/12スレッドで完全に克服してきたCoffee Lake-Hは、4Kムービー編集やゲーミング実況などマルチスレッド性能が求められるコンテンツを強化しています。
すでにDell・中国では、最上位のCore i9-8950HKを搭載する「ALIENWARE 15」「ALIENWARE 17」が発表されており、世界市場でも販売される見込み。
新一代ALIENWARE 15 /17 八代六核 全网首发
http://alienware.dell-brand.com/new-alienware1517/
ALIENWARE 15の最上位モデル「ALW15C-3858」は、15.6インチ(1920×1080)ディスプレイ、Core i9-8950HK(6コア/12スレッド)、32GBメモリ、512GBのSSD+1TBのHDD、GTX 1080(Max-Q)搭載で、2万9999元(約51万円)、ALIENWARE 17の最上位モデル「ALW17C-3858」は、17.3インチ(3840×2160)ディスプレイ、Core i9-8950HK(6コア/12スレッド)、16GBメモリ、512GBのSSD+1TBのHDD、GTX 1080(OC)搭載で、3万2999元(約56万円)となっています。
6コア/12スレッドのCoffee Lake-Hを搭載するノートPCは今後、続々登場する予定。次期「Apple MacBook Pro」でも6コア/12スレッド化が期待できそうです。
・おまけ
Optaneテクノロジーの普及を推し進めるIntelは、新たに「Core i+」というブランドを発表しました。デスクトップ版の第8世代Coreプロセッサー「Coffee Lake-S」シリーズには、Optaneメモリをセットした「Core i9+」「Core i7+」「Core i5+」がリリースされます。
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