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Facebookはユーザーのスマホ通話履歴やSMS履歴を収集していたことを確認、情報管理方法についての調査も始まる


ユーザーがスマートフォンで電話した通話記録やテキストメッセージの送受信履歴を収集していたことが話題になっていたFacebookが、その事実があったことを新たに公開したブログに記しています。また同時に、その収集は「ユーザーの許可なく」行われているものではないことも強調されています。

Facebook Has Been Collecting Android Users' Cell Phone Data For Years | Time
http://time.com/5215274/facebook-messenger-android-call-text-message-data/

Zuckerberg Hits Users with the Hard Truth: You Agreed to This | Vanity Fair
https://www.vanityfair.com/news/2018/03/zuckerberg-hits-users-with-the-hard-truth-you-agreed-to-this

この問題は2018年3月21日ごろに話題になりだしていたもの。Facebookのプラットフォームでは、Facebook側が保持しているユーザーに関するデータを一括でダウンロードして中身を見ることが可能なのですが、ニュージーランド在住のディラン・マッケイさんが実際にデータをダウンロードしてみたところ、その中には自分では認証したつもりがなかった電話の通話記録の情報が保存されていたとのこと。マッケイさんは「Facebookは何らかの方法で、僕のパートナーのお母さんとの全ての通話履歴を手に入れているようだ」というコメントとともに、記録が表示された画面をツイートしています。

Downloaded my facebook data as a ZIP file

Somehow it has my entire call history with my partner's mum pic.twitter.com/CIRUguf4vD

— Dylan McKay (@dylanmckaynz)


この一件のいきさつは以下の記事を見れば把握することができます。

FacebookはAndroid端末においてテキストメッセージや通話記録を収集していることが話題に - GIGAZINE


Facebookはアメリカ時間の2018年3月25日(日本時間で3月26日中)に、この件に関するブログのエントリを公開しました。

Fact Check: Your Call and SMS History | Facebook Newsroom
https://newsroom.fb.com/news/2018/03/fact-check-your-call-and-sms-history/

ブログの書き出しは「みなさんは恐らく、Facebookが本人の認証なしに通話履歴やテキストメッセージの履歴を収集しているというニュースを耳にしていると思います。それは事実ではありません」という内容で始まっています。この中でFacebookは、Android向け「メッセンジャー」アプリおよび「Facebook Lite」アプリが通話履歴とテキストメッセージの送受信履歴を取得するのは、あくまでユーザーが事前にその動作を許可するオプトインに基づくものであると述べており、ユーザーの意向に反した不正なものではないことを強調しています。

その目的については「ユーザーが関連のある人を見つけ、つながり続けられるようにして、Facebook上におけるより良いエクスペリエンスを提供するため」であるとし、もしユーザーが情報の提供を望まない場合はFacebookの設定ページやFacebook Liteの設定メニューから管理できることが説明されています。

また、すでにアップロードが完了している連絡先を削除するには、以下のページに書かれている手順を追えばOK。

Facebookにアップロードした連絡先を削除するにはどうすればよいですか。 | Facebookヘルプセンター
https://www.facebook.com/help/147699975301738

ちなみに、スマートフォンからFacebookに投稿した写真のデータを確認してみると、撮影した位置情報やIPアドレスなどが保存されていました。写真によっては撮影日時やカメラ名が保存されている場合もあるようで、このような情報が投稿の際にFacebookに送信されているということは知っておくべきと言えそう。


Facebookはこの件以外にも、5000万人分のユーザー情報がイギリスの政治コンサルティング会社Cambridge Analytica(ケンブリッジ・アナリティカ)に流出して使われていた問題で批判の矢面に立たされており、マーク・ザッカーバーグCEOはFacebookが間違いを起こしたことを認めてアメリカとイギリスの有力新聞各紙に全面広告を掲載して謝罪しています。

5000万人のユーザーデータを不正利用されたFacebookのザッカーバーグCEOが間違いを犯したと認める - GIGAZINE


Cambridge Analyticaをめぐる問題はさらに大きく注目されており、情報管理の方法についてアメリカの連邦取引委員会が調査に乗り出すという事態へと進展しています。

フェイスブックの情報管理手法、米連邦取引委員会が調査開始 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3168837

FTCは通常、調査に関するコメントは差し控えるが、今回はフェイスブックに対し、個人情報の取り扱いに問題があったのか、また以前の調査後に対応策として設けられた2011年の合意に違反したのかどうかについて、「非公開調査」を実施していることを認めるという異例の動きに出た。

フェイスブックの株価はFTCの発表後の26日午後の取引で2.3%下落。終値は前日比で0.42%持ち直したものの、今回の問題を受けて先週には約14%急落しており、時価総額も約900億ドル(約9兆5000億円)下がっている。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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