LG電子がHPから買収したOS「WebOS」のオープンソースプロジェクトが開始される

by LG전자

WebOSは元々ヒューレット・パッカードの子会社であるパームが開発していた、モバイル端末向けのOSです。2013年にLG電子に買収されたWebOSが、オープンソースプロジェクトとして再始動することが発表されました。

webOS Open Source Edition :: webOS Open Source Edition Overview
http://webosose.org/discover/webos-ose-overview/

LG launches open source version of webOS - SD Times
https://sdtimes.com/os/lg-launches-open-source-version-webos/

WebOSは本来、低迷を続けていたパームが2009年に起死回生をかけて開発したモバイル端末Palm Preに搭載されたモバイル用OSであり、iTunesとの同期やマルチタッチスクリーンをサポートしています。しかし、結局パームは危機を脱することができず、親会社のヒューレット・パッカードは2011年にWebOSの開発を終了し、2013年にLG電子が買収を行いました。

LG電子は韓国のソウルに拠点を置く総合家電・情報通信メーカー大手であり、「WebOSは本来のモバイル用OSAとしてではなく、スマートTVに搭載するためのOSとして買収された」と目されていました。本来の用途でないテレビや冷蔵庫などの製品に「出来合いのOS」として搭載されたことから、「WebOSは死んだ」「ゾンビOS」ともいわれていましたが、LG電子はWebOSをオープンソースプロジェクト化することを発表しました。

これにより、ウェブ開発者はWebOS用のアプリケーションを容易に開発することが可能になり、小型シングルボードコンピューターのRaspberry Piに移植して、自分だけのプロジェクトを進めることも可能になるとのこと。LG電子は今後、スマートTVや冷蔵庫だけでない他の製品にもWebOSを搭載していくとしており、WebOSには拡張性があることを示唆しています。

by Levi Wallach

LG電子の最高技術責任者であるI.P. Park氏は「WebOSは長い道のりを歩んできて、今ではテレビだけでなく広い製品のOSとして機能している、安定的で商業的成功を収めたOSです。そして、WebOSにはまだまだ見えていない可能性があると考えています」と述べました。

WebOSオープンソースプロジェクトでは、開発者はソースコードをダウンロード可能なだけでなく、LG電子が提供する関連ツールやガイドライン・フォーラムなどを利用できるとのこと。WebOSは本来LinuxやWebKitを中核として開発されており、HTML5やCSS3にも対応しているそうで、オープンソース化されたことによりさらなるWebOSの可能性が開かれるかもしれません。

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