Googleがパソコン向けの独自OS「Google Chrome OS」の詳細を正式公開、実際に動作しているデモムービーも

Googleが独自ブラウザ「Google Chrome」や携帯電話向けOS「Android」に続いて、独自OS「Google Chrome Operating System（Google Chrome OS）」を立ち上げることを今年7月に表明しましたが、ついにその詳細が正式公開されました。

オープンソースで開発が行われ、2～3秒でウェブを利用できるように軽量・簡素化された高いセキュリティを誇る画期的なOSとなっており、特長などを解説するムービーや実際に動作しているデモムービーも公開されています。

Official Blog: Releasing the Chromium OS open source project
http://googleblog.blogspot.jp/2009/11/releasing-chromium-os-open-source.html

Googleの公式ブログによると、「Google Chrome OS」を開発するためのオープンソースプロジェクト「Chromium OS」が正式に立ち上げられたそうです。ソースコードはフリーで誰にでもアクセス可能となっており、開かれたプロジェクトであるとのこと。

「Google Chrome OS」はすべてのアプリケーションをブラウザ「Google Chrome」上で実行するため、利用できるアプリケーションはブラウザ上で動作するWEBアプリのみとなっており、従来のOSのようにユーザーがプログラムをパソコンにインストールおよび管理、アップデートする必要は無いとされています。

また、すべてのアプリケーションがブラウザ内にあるセキュリティエリアの中で実行されることにより、マルウェアやウイルスなどがシステム自体に感染する可能性が低くなっているため、高いセキュリティを実現しています。

これが「Google Chrome OS」のセキュリティを説明するムービー

Chromium OS Security - YouTube


そして「Google Chrome OS」は多くのオペレーションが並列で動作するように最適化されており、2～3秒でブラウジングを楽しむことができるほか、「Google Chrome OS」が最も速く動作するようにハードウェアコンポーネントが指定されています。

「Google Chrome OS」の特長を解説する解説ムービー。従来のOSではブラウザはアプリケーションの1つでしかありませんでしたが、「Google Chrome OS」はブラウザがメインになります

What is Google Chrome OS? - YouTube


文書作成や音楽鑑賞、ムービーの視聴、コミュニケーションなどがすべてブラウザ上で完結する仕組みに

ウェブベースであるため、オンラインでモバイル端末とデータを共有することも可能です

実際に「Google Chrome OS」が入ったパソコンを動作させているムービー。ムービーを見る限りでは5～6秒でログイン画面が出ています。

Google Chrome OS Demo - YouTube


ちなみに「Google Chrome OS」を実際に採用した製品が登場する時期ですが、来年の今ごろになるとされています。

・次の記事
Googleの独自OS「Google Chrome OS」をスクリーンショットで徹底解説