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Appleが仮想通貨マイニング機能を搭載していたアプリ「Calendar 2」を削除、おわびにプレミアム版を無償提供へ


macOS向けのカレンダーアプリ「Calendar 2」が、本来は有償の上級オプション機能を解放するのと引き替えにバックグラウンドで仮想通貨マイニングするのを許可するというオプションの追加を行いましたが、規約違反を理由にAppleに速攻でバンされました。わずか3日間ですが、仮想通貨マイニングオプションから得られた収益などが明らかになっています。

Calendar 2 made $2K in 3 days mining cryptocurrency, but Apple says it violated Mac App Store guidelines | 9to5Mac
https://9to5mac.com/2018/03/13/crypto-mining-calendar-app-ios/

Calendar 2はQbixが提供するmacOS向けのカレンダーアプリで、デフォルトのカレンダーアプリを機能強化したものです。Calendar 2には無償版と有償のプレミアム版がありましたが、プレミアム版の機能を解放するのと引き替えに、バックグラウンドで仮想通貨Moneroをマイニングするのを許諾するというオプションが追加されました。なお、プレミアム版は17.99ドル(約2000円)の買い切りプランか月額0.99ドル(約110円)の継続プランが選べたようです。


しかし、AppleはApp Storeのガイドライン2.4.2の、「アプリは効率的に電力を使用するように設計しなければならない。アプリはバッテリーを急速に消耗させたり過度の熱を発生させたり端末のリソースに不必要な負担をかけてはいけない」というルールに違反するとして、Calendar 2をApp Storeから削除しました。

Qbixのグレッグ・マガルシャクCEOは、Appleにアプリを削除された1時間後にはマイニングオプションを完全に削除して、Appleに連絡してアプリの再登録を願い出たとのこと。最終的に、Calendar 2を利用していたすべてのユーザーに対して、全機能を解放するプレミアム版を1年間無償提供することになったそうです。


マガルシャクCEOによると、マイニングオプションが有効だったのは3日間で、その間にマイニングされたMoneroは2000ドル(約21万円)相当だったとのこと。参考までに、過去7年間のアプリの収益は70万ドル(約7400万円)なので、マイニングオプションはQbixにとって魅力的な収益確保手段だったと考えられそうです。

広告やサブスクリプション契約の代わりに仮想通貨マイニングを許諾するという手法の有効性が確認されたCalendar 2事件ですが、マガルシャクCEO自身は仮想通貨の未来を信じているとしつつも、加熱する仮想通貨マイニング競争によって世界的な電力消費が発生している状況については懸念していると述べています。

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