サイエンス

アーノルド・シュワルツェネッガーが地球温暖化を理由に石油会社を訴える予定だと明かす

by Gege Skidmore

映画「ターミネーター」「コマンドー」など数々の映画で主演を務め、カリフォルニア州の元知事でもあるアーノルド・シュワルツェネッガー氏が、「石油会社は地球温暖化を引き起こして世界中の人を故意に殺そうとしている」という理由から石油会社を訴えるための準備を行っていると明らかにしました。

Schwarzenegger to Sue Big Oil for ‘First Degree Murder’ - POLITICO Magazine
https://www.politico.com/magazine/story/2018/03/12/arnold-schwarzenegger-sxsw-trump-big-oil-me-too-217345


テキサス州オースティンにおいて毎年3月に行われるイベント「サウス・バイ・サウスウエスト」(SXSW)で公開録音されたポッドキャスト「Politico's Off Message」に、アーノルド・シュワルツェネッガー氏はトークゲストとして登場しました。シュワルツェネッガー氏はトークの中で、「タバコ業界は、喫煙が有害だということを知っていたにも関わらず、その事実を何年も隠し続けた結果、訴訟を起こされて何億ドルも払う羽目になりました。石油会社は、化石燃料のせいで地球温暖化が引き起こされ、人類は滅んでしまうだろうと60年前から気づいています」と語っています。

by Mark McNestry

また、「石油会社がタバコのように警告ラベルを提示していないのは絶対に無責任です。車やガソリンスタンドなど、化石燃料を使用する全ての製品に警告ラベルがついていなければなりません。タバコと化石燃料に大きな違いはないのです。部屋に入って誰かを殺そうというのは第一級殺人です。化石燃料も同じことだと私は考えています」とかなり過激なコメントを出しています。

シュワルツェネッガー氏は「アラバマのダニのように徹底的に石油会社を追及していく」と述べ、石油会社に対する訴訟の準備として既にいくつかの法律事務所と話し合っていることも明かしました。ただし、氏がどの石油会社を訴える予定なのかは不明です。

石油会社を訴える政治家はシュワルツェネッガー氏が初めてではなく、2018年1月にはニューヨーク市長のビル・デブラシオ氏が「気候変動の影響からニューヨーク市民を守るため」と、BP・シェブロン・コノコフィリップス・エクソンモービル・ロイヤルダッチシェルに対して訴訟を起こしています

by Steven Stralton

なお、シュワルツェネッガー氏はトランプ大統領に対しても批判的で、2018年6月に撮影開始を予定している「ターミネーター」新作にも言及しながら「新しい『ターミネーター』では、トランプが登場するよう脚本を書き直しました。私が演じるT-800はトランプを刑務所から出すために、未来から2019年へタイムトラベルをします」というジョークも飛ばしています。

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in サイエンス,   映画, Posted by log1i_yk

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