大量のmicroSDカードを3年間耐久テストしてわかった優秀なメーカーと期待外れのメーカーは?

microSDカードはゲーム機やカメラなどの重要なデータを保存するために使われているため、どれほどの耐久性があるのかは購入を決める大きなポイントです。テクノロジー愛好家のマット・コール氏が、3年にわたって続けているmicroSDカードの耐久性テストの結果を報告しました。
I've been doing endurance testing on microSD cards for the last 3 years. Here's what I've found.
by
u/mikaey00 in
raspberry_pi
MicroSD card torture test writes 133 petabytes of data across 351 cards over three years — cards tested to failure reveal SanDisk as the outlier with 6 failures of the 7 tested | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/pc-components/microsd-cards/microsd-card-testing-database-celebrates-third-anniversary-with-133-petabytes-of-data-written-across-4-6-million-cycles-hundreds-of-cards-tested-to-failure-reveal-sandisk-as-the-outlier-with-6-failures-of-the-7-tested
コール氏はある日、シングルボードコンピューターやカメラなどで幅広く使われるmicroSDカードが、どれほどの耐久性を持っているのかと疑問に思ったとのこと。人によって意見はさまざまで、「最新のフラッシュメモリは事実上永久に使えるはず」という人もいれば、「少なくとも100万回の書き込み/消去サイクルは持つはず」「数千回の書き込み/消去サイクルしか持たないだろう」という人もいたとのこと。しかし、調べてみてもmicroSDカードの耐久性に関する実証データが見つからなかったため、自ら大量のmicroSDカードの耐久性テストを始めたと、1年前の報告の際に語っています。
記事作成時点のコール氏は、52の異なるブランドにまたがる111モデルのmicroSDカード合計351枚を持っており、2023年からデータの書き込み・検証・消去を繰り返す耐久テストを行っています。すでに177枚は故障するまでテストされており、107枚は現在進行形でテスト中、残る67枚はカードリーダーの空きを待っている状態だとのこと。
microSDカードの容量は128MB~256GBまでさまざまであり、ブランド品が163枚、ノーブランド品が91枚、模倣品が30枚あります。これまでに書き込んだ総データ量は133PB(ペタバイト)、書き込み・検証・消去サイクルの合計は460万回に達するそうです。
以下の写真は、実際にコール氏が構築したmicroSDカード耐久テスト装置。microSDカードは「完全に動作しなくなった」「読み取り専用になった」「カード上のセクターの50%で検証エラーが発生した」のいずれかになった場合に、故障したと見なされています。

コール氏はmicroSDカードを一般的な「消費者向け製品」、ラベルに高耐久性だと記されている「高耐久性製品」、ラベルや名称に産業用途向けであると明記されている「産業用製品」に分類。どのメーカーのmicroSDカードが優れていたのかや、どのメーカーのものが期待外れだったのかを報告しています。なお、期待外れだったメーカーにはまったくの無名メーカーによるものやノーブランド品もありましたが、今回は比較的知名度のあるメーカーに焦点を当てているとのこと。
◆消費者向け製品
一般消費者向けmicroSDカードはこれまでのところ、平均で約1万回の書き込み・検証・消去サイクルに耐えています。中でも優れているのがPNY製品で、平均で1万5700回の書き込み・検証・消去サイクルに耐えているとのこと。これに続いてKingston・Delkin・Lexar・Samsungといったメーカーが挙げられているほか、意外なことにAmazon BasicsのmicroSDカードも優れた性能を発揮したと報告されています。
一方で期待外れだったメーカーとしてはonn・ADATA・Gigastone・Micro Center・Silicon Power(SP)などが挙げられています。この中で最もひどかったのはonn製microSDカードで、1400回の書き込み・検証・消去サイクルにしか耐えられなかったとのこと。また、不名誉なことに大手メーカーであるSanDisk製のmicroSDカードは、他の多くのブランドよりも早めに寿命が来てしまったそうで、これまでのところ平均書き込み・検証・消去サイクルは9404回となっています。

◆高耐久性製品
消費者向け製品に分類されたmicroSDカードは237枚あった一方、高耐久性製品に分類されるカードはわずか30枚でした。また、高耐久性をうたっていても消費者向け製品より著しく耐久性が高いわけではなかったとコール氏は指摘しています。その中でも優れていたメーカーにはTEAMGROUP・Transcend・SanDisk・Samsungが挙げられており、これらは平均1万6000回以上の書き込み・検証・消去サイクルに耐えているとのこと。一方、期待外れのメーカーにはIntegral・Kingstonが挙げられ、これらはいずれも公称値を上回る耐久性があったものの、Integralは平均で約5600回、Kingstonは約8300回のサイクルで故障してしまいました。
◆産業用製品
産業用microSDカードは非常に高価なため、コール氏がテストしたのは15枚に過ぎないとのこと。とはいえ耐久性が高いのは確かで、テストした製品は平均で約12万2000回の書き込み・検証・消去サイクルに耐えています。中でも優れているのはKingston製の「Kingston Industrial 8GB」で、約14万1600回のサイクルに耐えているとのこと。一方、SanDiskの産業用グレードのmicroSDカードは、平均約2万回のサイクルで故障したと報告されています。

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in ハードウェア, Posted by log1h_ik
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