GoogleがARプロジェクト「Project Tango」を2018年3月で終了、今後はより間口が広がる「ARCore」に集中
By Google ATAP
Googleが2014年に立ち上げてAR(拡張現実)技術の開発を続けてきた「Project Tango」が2018年3月をもって終了することが発表されました。その後は、Googleが別で開発を進める「ARCore」にリソースを集中して開発が行われるとのことです。
Google shutting down Project Tango in March 2018 | ZDNet
http://www.zdnet.com/article/google-shutting-down-project-tango-in-march-2018/
Project Tangoは日本時間で2017年12月16日未明、公式Twitterアカウントでプロジェクトの終了を発表しました。ツイートの文面には「Tangoへのサポートは2018年3月1日をもって終了します。これまで3年間にわたってTangoの進歩のために寄せられた開発者コミュニティーに感謝します。今後は、ARCoreの開発で皆さんと道のりをご一緒できることを楽しみにしています」と、プロジェクトの終了とARCoreへ集中する方針が明らかにされています。
We’re turning down support for Tango on March 1, 2018. Thank you to our incredible community of developers who made such progress with Tango over the last three years. We look forward to continuing the journey with you on ARCore. https://t.co/aYiSUkgyie
— Tango (@projecttango) 2017年12月15日
Project Tangoは、スマートフォン端末に周囲を3Dスキャンする装置を搭載することで、カメラで捉えた映像にコンピューターグラフィックスによる拡張現実を表示する技術を開発するプロジェクトで、2014年2月に始動していたもの。当時としては非常に画期的だった「ARを実現する」という機能には大きな期待が寄せられてきました。
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しかし、機能の実現のためには専用のハードウェアを必要とするため、一般消費者向けの対応端末はLenovoの「Phab 2 Pro」やASUSの「ZenFone AR」など一部の端末に限定されていたというのが事実。その後、2017年8月にGoogleは普通のスマートフォンでAR機能を実現する「ARCore」を発表しており、その際には「ARCoreはProject Tangoの技術の上に成り立っている」と、Project Tangoの終焉をにおわせるような発言が出ていました。
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そしてついにというべきか、Project Tangoには終止符が打たれることが正式に発表されたというわけです。これと同じタイミングでGoogleはARCoreの開発者プレビューアップデート「ARCore SDK Preview 2」を発表すると同時に、近日中のARCore正式版のリリースを発表。AppleのARKitに対抗してAndroid端末でも手軽にAR機能を使える日がまもなくやってくることになりそうです。
ARCore Developer Preview 2
https://www.blog.google/products/google-vr/arcore-developer-preview-2/
Releases · google-ar/arcore-android-sdk · GitHub
https://github.com/google-ar/arcore-android-sdk/releases
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