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「北朝鮮で暮らす」というのはどういうことなのか?若者に生の声を聞いたムービーが公開中


「ハリウッド映画を見た罪で処刑」「自由に考えることすら許されない」「野草や昆虫を食べて空腹を満たす」という北朝鮮の現状は脱北したパク・ヨンミさんが語ることでも知られることになりましたが、BBCは北朝鮮から脱出した4人に「北朝鮮で暮らすということはどういうことなのか」「最も北朝鮮について恋しく思うのはどんなことか」などをインタビューしたムービーを公開しています。

What's it like to live in North Korea? - BBC News - YouTube


「幼い頃から私たちは『アメリカ人は米軍のオオカミだ』と洗脳されていました」


「アメリカや韓国の男性は胸毛に覆われた分厚い胸を持っているものと想像していました」


「そして昔、私はアメリカ人はみんな危険で、黄色い目を持った悪魔のようなだと考えていました」……と語っていくのは、北朝鮮を脱出した若者たち。


この男性は北朝鮮にいたころ、自分について批評する時間や、他人の不正行為を報告することを毎週強いられていたとのこと。「それが最も嫌だった」と語る男性。


北朝鮮から脱出し批評の時間がなくなったことが喜びだと男性は語りました。


画像の女性は、10歳までは自国の指導者を神のような存在だと思っていたものの、「自分の国はいつか崩壊し、指導者が死んだときに自分たちもみんな死ぬのだ」と考えていたと言います。


「北朝鮮を最も恋しく思うときは?」という質問には……


「北朝鮮で食べていた食事」


女性も「母国の食事」と答えます。


そして「友人」


「父や母と遊んだ道」


「真の友人がそばにいてくれればと思いますが、見つけることができませんでした。そういう意味で母国の友人が一番恋しいです」


北朝鮮ではエンターテイメントが規制されているため、人々はテレビ番組や映画を密輸して見ています。時には海外の映画を見た罪で死刑になることもあると言われていますが、そんなエンターテイメントの扱いについて、女性は「私は韓国のテレビ番組やラジオを見たり聞いたりしながら育ちました」と語りました。


タイタニックを自分では見たことがありませんが、友人は『素晴らしい』と言っていました」


「韓国の歌手は本当に美しくて、私もあんな声が欲しいと思っていました。よく友人と歌の練習をして、『あそこに行けたら』と考えていました」


「インドとアメリカに憧れています。インドの映画では人がたくさん踊っていて、すごくかっこよく見えて、嫉妬しました」


最後は「北朝鮮について、人々に一番知ってもらいたいことはなんですか?」という質問。


「みんな、他の人たちと同じく心や感情があります。私は人々が私たちを自分自身と同じように扱ってほしいと願っています」


「私たちは寒いとコートを着ます。そして孤独を感じるとき、愛を欲しがります」


「北朝鮮の人々は自由に恋い焦がれていて、死にものぐるいで求めています。それを覚えていて欲しいのです」

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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