運転手ごとの個人設定をクラウド上に保存、いつどこでどの車に乗ってもドライバーピッタリに
By cdorobek
テスラやスペースXのCEOを務めるイーロン・マスク氏といえば、自身のTwitterアカウント上からさまざまな情報を積極的に発信することでも有名です。そんなマスク氏がTwitter上で、テスラの電気自動車(EV)はすべての情報や設定をクラウド上に保存するので、世界のどこでどの車両を運転しても、ドライバーに合わせた設定に調整できるようになると語っています。
Any Tesla will soon pull your personal settings from the cloud
https://www.engadget.com/2017/08/21/tesla-driver-profiles-stored-in-cloud/
ことの発端となったのは以下のツイート。最初にプログラマーのダニエル・フェアチャイルドさん(@dfchil)がマスク氏に向けて「ナビゲーション内の作業場所が全て同じになるのではなく、プロフィールごとに選べるようにできませんか?」という質問を投げたところ、「我々は全ての情報と設定をクラウド上のサーバーに移動させる予定なので、世界中でどのテスラ車両に乗っても、あなた向けの設定に自動調節されるようになります」という返事が戻ってきています。
We are going to move all info and settings to the "cloud" (aka server) so any Tesla you drive in the world automatically adjusts to you
— Elon Musk (@elonmusk) 2017年8月20日
テスラのEV上に保存できるデータには、シートやステアホイールの設定の他に、地図・回生ブレーキ・温度などの設定も含まれているため、これらのデータをクラウド上に保存可能となれば、世界中のどの車両に乗っても「いつもの自分の車両」と同じ感覚で運転可能になるというわけです。
By Mirko Tobias Schäfer
テスラといえばついに普及価格帯のEV「モデル3」の生産がスタートしたと言われており、この車両はレンタカーやカーシェアリングに大量導入されるとみられています。そういったサービスを利用しても、個人設定がクラウド上に保存されていれば、いつでも自分にピッタリの設定を読み出すことができるというのはかなり便利そう。
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なお、レンタカーやカーシェアリングの需要が高まることで自動車を所有する人の数は減少すると予測されており、そういった社会ではクラウドベースでドライバーのプロファイルを管理できるようになる必要がある、とEngadget。そして、そういったシステムをテスラは他のどの企業よりも早く導入することになりそう、としています。
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