レビュー

イザという時にワイシャツでも速攻乾燥できる「可変式速乾ハンガー乾燥機」を使ってみた


衣服を掛けるハンガーの一部に、なんと温風を吹き出すドライヤーを内蔵してしまって洗濯後の衣類をいち早く乾かすことができる製品が、サンコーレアモノショップで販売されているその名も「可変式速乾ハンガー乾燥機」です。「なにがなんでも今ここにある服を速く乾かして着たい……でもウチには乾燥機はないし、そもそも夜で湿度も高くて外に出しても乾かない……」というジレンマにさいなまれた時に使えそうなアイテムの実力を試してみました。

タオルもおまかせ!可変式速乾ハンガー乾燥機 | 生活家電 | サンコーレアモノショップ
http://www.thanko.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000002804

段ボールでできたパッケージを開けると、中には袋に入ったハンガー乾燥機と電源コードが入っていました。クロス製の袋は収納に便利そう。


ハンガー乾燥機はこんな感じ。


フックのついた上半分は手で持ち上げると「カリカリカリ」とベルトが伸びて、長さを調節できるようになっています。


収納する時は、ベルトの下に見えている黒いボタンを押すと、巻き取り式メジャーの容量で「シュバッ」と格納されるようになっています。


上部にはピンチ(洗濯ばさみ)が内蔵されており、タオルや靴下、ハンカチなどの乾燥の際に便利。


下部のユニットにはドライヤーが内蔵されており、黒い部分の隙間を通って温風が上向きに放出されます。


下部ユニットの下には、電源スイッチと2個の小型ファン、そしてAC電源につなぐコネクター。


電源スイッチは、1時間・2時間・3時間のタイマーを兼ねたものとなっています。ちなみに温風の出力(熱)は一定で、消費電力は270ワット。


◆ワイシャツを乾かしてみた
ハンガー乾燥機を使ってみます。実際の使用例で多そうな室内を想定した空間にセットしてみました。


そして実験に使うワイシャツを乾いた状態でセットしてみて、サイズ感を確認。この状態で下部のドライヤーユニットをフルに引き出している状態なので、乾かせるのは一般的なワイシャツが上限ということになりそう。


下からのぞいてみたところ。ドライヤーユニットの下から空気を吸い込み、ヒーターで熱くなった空気を服の中に通すことで一気に乾かしてしまおうという魂胆のようです。


ということで、ワイシャツを濡らして洗濯後ぐらいの状態に脱水し、ハンガー乾燥機にセット。この写真を見ればよくわかりますが、肩の部分がほぼ水平になっているため、一般的なハンガーに掛けるよりも「肩を張った」状態で乾燥することになります。


電源ケーブルを挿して、スイッチをオン。ひとまず、2時間でセットしてどの程度まで乾くのか試してみます。


この段階ではシャツは全体的に濡れた状態。スイッチを入れると、首の部分から生暖かい空気が出てきました。


オンにして数分後、シャツの温度を装着するだけでスマホがサーモカメラになる「FLIR ONE」で撮影してみました。


熱風が最もよく当たる部分の温度は40度を超えています。


ドライヤーユニットの黒い部分の温度はなんと約100度。出てくる風はそこまで熱くはありませんでしたが、不意に手でユニットを触ってしまわないように用心する必要があります。


背中の部分も、風が当たる部分から温まっていることがわかります。


動作音は、小さめのドライヤーぐらいの騒音といったところ。室内で動作させながらテレビを見ることもできそうなレベルです。

サンコーレアモノショップ「可変式速乾ハンガー乾燥機」の動作音はこんな感じ - YouTube


開始から約50分後、どのぐらい乾いたかチェックしてみたところ、胴の部分はほぼ完全に乾いている状態になっており、「おお~」と少しビックリするほど。ただし、中から風を当てて強制的に乾かしているため、空気が循環しない部分は乾燥が遅い傾向にあるようです。


特に、このような襟首は温度がほとんど上がらず、風も当たらないためあまり乾いていない状態。


袖口も、まだ冷たくてしっとりした状態でした。


なので、袖のある衣類を乾かす時は、型崩れを無視するのであれば、このように中に入れてしまうとよく乾くようです。


50分では乾ききっていなかったので、そのまま放置して経過を観察。すると、約1時間半でほぼ乾燥が終わったといってよい状態になりました。乾かす前には「シワにならないか」と少し心配していたのですが、ほとんど気にならないレベル。


背中の広い面もこのようにシワのない状態。もちろん、アイロンを当てたようなパリッとした状態にはなりませんが、風を当てることでシワが取れる効果もあるようです。


ただし、やっぱり襟の部分は少しだけ湿気が残った状態。ここまで完璧に乾かすためには、やはり屋外で干すか大きな乾燥機に入れる必要がありそうです。


◆2枚のタオルで乾かしスピード対決
ワイシャツが約1時間半で使い物になるぐらい乾くことがわかったところで、このハンガー乾燥機を使うとどの程度乾きに差が出るのかを検証してみます。検証に使った部屋は、エアコンを27度に設定してある状態です。


ちなみに、一般的な大きさのタオルをハンガー乾燥機のピンチにぶら下げるとこんな感じ。一番長くしてもタオルのほうが長く、一番下の部分に熱風が当たりません。


仕方ないので二つ折りにしてみると、長さはクリアできましたが、クタクタになってしまって中にきちんと風が通るのか心もとない状態。


ということで、ごく普通のハンガーにタオルを掛け、乾燥機をまたぐようにセットすることで一気に乾かす作戦をとってみました。


約1時間後、ドライヤーにセットしたタオルは一部を残してほぼ乾いた状態に。手前側にあるハンガーに掛けただけのタオルは、全くといってよいほど変化なしの状態でした。


こんな感じで、シンプルな方法でありながら意外なほど効率的に衣類を乾かすことができる可変式速乾ハンガー乾燥機は、普段ならあまり必要はなさそうだけど、イザと言う時にあればとても心強い働きをしてくれるアイテムといえそう。税込5980円前後という価格に価値を見いだすかどうかは人によって判断が分かれる部分ではありますが、余裕があって面白い製品が気になる人はゲットしてみても良さそうです。

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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