ノートPCの出荷台数は2019年から再び回復に向かうと調査会社が予測
by Richard Coshott
IT専門の調査会社IDCが、PCとタブレットを合わせたパーソナルコンピューティングデバイス(PCD)市場において、ノートPCはわずかずつながらも成長を続け、2019年には2016年の実績を上回る出荷台数になると予測しました。
Commercial Notebooks and Detachable Tablets Will Drive a Return to Growth in the Personal Computing Device Market in 2019, According to IDC - prUS42595417
http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS42595417
「PDC」とはPC(デスクトップPC・ノートPC・ワークステーション)とタブレット(スレート型・2in1のタブレットPC)を合わせたもので、2016年の出荷実績は総合計で4億3500万台。このうち、デスクトップやデータセンターのワークステーションが1億303万台、ノートPCとモバイルワークステーションが1億5680万台、タブレットPCが2150万台、スレート型タブレットが1億5340万台でした。
IDCによると、2016年から2021年までの5年間の年平均成長率は全体で-1.4%と予測されていて、市場全体では縮小傾向にあると考えられています。特に大きな落ち込みが予測されているのはスレート型タブレットで-6.9%、続いてデスクトップPCで-3.0%。
一方、タブレットPCは年平均成長率16.4%と大きな伸びが予測されており、2021年の出荷台数は4590万台になると見られています。ノートPCも、大きくはないながらも、2021年の出荷台数が1億6370万台と成長が予測されています。
2016年の出荷台数を比較すると、ノートPCとスレート型タブレットの差は340万台とわずかですが、2021年の予測では5660万台と、大きな差がつくことになります。
「デスクトップPC」「ノートPC」「タブレットPC」「スレート型タブレット」「ワークステーション」の5つに分類して、2016年から2021年までのシェア推移を示したグラフが以下のもの。PC全体で見てみるとシェアはほぼ減少せず、スレート型タブレットだけがぐんぐん減少していく予測であることがわかります。
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