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一人っ子は兄弟姉妹がいる人より利己的だがクリエイティブであるということが脳スキャンによって判明

by HC Photos

中国・西南大学の研究者らが270人の大学生を脳スキャンし、一人っ子と兄弟姉妹とで、創造性・同調性・感情制御に関する脳の部位がどのように異なるのかを調査しました。すると、人の精神機能や行動パターンなどと関連した脳形態特徴などを同定するVoxel Based Morphometry(VBM)という方法が用いられた結果、両者は柔軟性に関わる縁上回と同調性に関わる前頭前皮質に違いがあることが判明したとのこと。

Only-child and non-only-child exhibit differences in creativity and agreeableness: evidence from behavioral and anatomical structural studies | SpringerLink
https://link.springer.com/article/10.1007/s11682-016-9530-9

You're selfish because you're an only child? | IOL
http://www.iol.co.za/lifestyle/family/kids/youre-selfish-because-youre-an-only-child-9057898

Being an only child makes you more creative, but less agreeable
http://www.telegraph.co.uk/science/2017/05/12/child-makes-creative-less-agreeable/

調査の結果、一人っ子は協力性に関係している部分の灰白質が少なく、依存性・利己的さ、および社会的に不当な行為を行うことに関する脳の構造が強固であると研究者らは結論づけました。この理由について、研究者らは、兄弟姉妹のいる人は早い時期に「世界の中心は自分ではない」という感覚を得るためだと考えています。「兄弟姉妹がいない一人っ子は、安全な環境で人間関係の複雑な側面についてリハーサルする機会を持ちません。また、兄弟姉妹のいる人に比べ、心理社会的なスキルを発達させたり、心の支えを作ったりといった学習の機会が少ないのです」と研究者らは述べました。このことから、兄弟姉妹のいない人は、兄弟姉妹のいる人に比べて、共感する能力が低いと考えられています。

by Audrey-Anne Godin

一方で、一人っ子は新しいアイデアを思いついたり、枠組みから出て考えるのを手助けすると考えられている脳の部位の灰白質が、兄弟姉妹のいる人よりも多かったとのこと。

発表された論文では、「一人っ子は親の期待に対してより自覚的になりやすく、そのことがクリエイティビティに大きな影響を与える」という過去の研究結果についても引用されており、「一人っ子は自分1人で行うアクティビティに関わる機会が多く、この『自主性』という要素はクリエイティブな考え方と強く関係しているものです」と述べられています。

by Thomas Fleury

なお、研究者らは、この研究によって、個人のふるまいや脳の構造が発達していく上で、家族環境が大きな役割を果たしている可能性があると考えています。

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in メモ, Posted by logq_fa