まもなく生産開始とみられるテスラ・モデル3公道テスト車両の目撃情報があちこちで増加中
テスラの新型EV「モデル3」が公道で走行テストを行っている様子が目撃される機会が増加しているとのこと。2017年中旬・7月にも生産が開始され、2018年からデリバリーが順次開始される予定の車両はいよいよ大詰めの段階に入っているとみられています。
New spy shots of Tesla’s upcoming Model 3 surface online – BGR
http://bgr.com/2017/04/30/model-3-photos-tesla-driving-spy-shots/
テスラの開発拠点があるカリフォルニア周辺では、モデル3が他の車と混じって高速道路などを走行する光景が次々と目撃されている模様。以下の写真は、サンフランシスコとサンノゼを結ぶ高速道路「インターステート280号線」で撮影されたシルバーのモデル3。
こちらは一般道を走っているとみられるモデル3の様子。テスト車両にありがちな、車体形状をカムフラージュする擬装は行われておらず、市販されるデザインそのままと思われる状態で走行テストするといういさぎの良さ。同じセダンタイプである「モデルS」に比べると、トランクスペースがギュッと縮小されて前後長が短くなっている感じが伝わってきます。
こちらはInstagramユーザーがオハイオ州シンシナティ市内で撮影したというモデル3のムービー。大雨の中、急速充電施設「スーパーチャージャー」で充電していたということですが、撮影者に気づいたためか、モデル3はゆっくり走り出して駐車場から出ていきました。奇しくも後を追いかけるモデルSとの車格の違いがよくわかるムービーとなっています。
モデル3は、テスラで初となる「普及価格帯」に属する車両となっており、今後の同社のEV普及を占ううえで重要な試金石となる自動車になると見られています。テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は2006年に発表した10年間の目標を示す「マスタープラン」で、「高価格帯のEVを製造販売し、そこで得られた資金で普及価格帯のEVを開発する」というプランを立てていました。
そしてそのプランが実行され、モデル3が登場するという流れになっています。ちなみに、マスク氏が2016年に発表した「マスタープラン・パート2」では、太陽光発電の普及に加えて「EVのモデルを拡充して、全てのセグメントでモデルラインを展開する」「膨大な量のデータを用いて自動運転車を学習させ、人間が運転するよりも10倍も安全な運転性能を実現する」「ユーザーが自動車を使っていない時に、お金を生むことができる自動車を作る」というゴールが設定されています。特に最後の目標は自動運転技術を用いて次世代のカーシェアリングを実現することを指しているとみられています。
太陽光発電・低価格EV・カーシェアなど、テスラのマスク氏が今後の10年を示した「マスタープラン・パート2」とは? - GIGAZINE
・おまけ1
マスク氏は4月28日に開催されたTEDのイベントで、開発中であるEVトレーラーのティーザー画像を公開したとのこと。
Musk Releases First Image of Electric Tesla Semi | Fortune.com
http://fortune.com/2017/04/30/musk-picture-gigafactories/
ティーザー画像は正面からのショットのようですが、コンセプトカーを思わせるデザインとなっています。アメリカで多く使われている「セミトレーラー」を引っ張るトラクターヘッド(トレーラーヘッド)をEV化するという計画なのですが、乗用車に比べてより重い荷物を運ぶトレーラーをEVで実現するにはまだまだ課題は少なくないともみられています。
Elon Musk teased semi-truck at TED talk. pic.twitter.com/sY0w7KSsTx
— Johana Bhuiyan (@JMBooyah) 2017年4月28日
・おまけ2
同じくマスク氏とテスラが目指している太陽光発電の普及に向け、同社が発表していた「ソーラールーフ」の市場投入が2018年にずれ込むという報道も流れています。当初は2017年中の出荷開始が予定されていましたが、最長で1年程度の遅れが発生している模様。Business Insiderによると、テスラから遅れの原因についての説明は得られなかったとのことです。
Tesla solar roof roll-out hits snag - Business Insider
http://www.businessinsider.com/tesla-solar-roof-solar-city-features-2017-4
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