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Flash排除の動きを強化した「Google Chrome 53」安定版リリース


ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン「53.0.2785.89」のWindows版・Mac版・Linux版がリリースされました。主に開発者向けの変更が行われていますが、以前から言われていたFlash排除の動きは前進しており、ウェブページ解析などのためにバックグラウンドで稼働するFlashはブロックされ、HTML 5が使われるようになっています。

Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2016/08/stable-channel-update-for-desktop_31.html

新たに搭載された開発者向けの機能については以下のムービーで解説されています。

Chrome 53: Shadow DOM v1, Payment Request API and more - YouTube


まずGoogle Chrome 53はShadow DOM V1をサポート。Shadow DOM V1はHTML・CSS・JavaScriptをベースを利用した大規模なコードを作成するときに便利とのこと。


また、ウェブでの支払いに利用できるPaymentRequest APIや……


GENERIC ATTRIBUTE PROFILE (GATT)を使いブラウザだけでウェブサービスとデバイスがコミュニケーションできるようになるWeb Bluetooth APIも新たにサポート。アンドロイド 6.0 Marshmallow以降のOSを搭載している端末であれば、画面左上にChromeのロゴではなく動物っぽいアイコンが現れるそうです。


以前より言われていたFlash排除の動きは強化され、Google Chrome 53ではバックグラウンドで稼働するFlashはブロックされ、HTML 5が使われるようになっています。

Google Chromeの「Flash排除」の動きがさらに前進 - GIGAZINE


また、Google Chrome Blogでは2016年8月29日付けで拡張機能「Google Cast」として提供してきたChromecastへの接続機能をChromeに統合したと発表。Chromecastはスマートフォン・タブレット・パソコンなどで表示している動画などを同一のWi-Fiを通して接続することでテレビで見ることを可能にするデバイスで、これまでは専用の拡張機能をインストールする必要がありましたが、今回の統合によってインストールなしでChromecastを接続できるようになっています。

Google Chrome Blog
https://chrome.googleblog.com/


なお、Google Chrome 53では「High」13件、「Medium」6件、「Low」が1件を含む33件の脆弱性が修正されており、報奨金として最大7500ドル(約77万円)が支払われた模様です。

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in ソフトウェア, Posted by darkhorse_log

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