人が恋愛をしているときに体にはどんな化学変化が起こっているのか?
「恋は盲目」という言葉があるように、人は恋愛をすると周りの物が見えなくなったり、感情が高ぶったり、幸せや悲しみを覚えたりとありとあらゆるものが変わります。人間が恋愛をしているときに脳にどのような化学変化が起きているのかについてムービー「The Chemistry of Love」が解説しています。
The Chemistry of Love - YouTube
恋をしたことはありますか?
愛は時に人を狂わせます。
「君は正気とは思えない」と吐き捨てる男性。しかし、彼女は狂っているわけではありません。
「愛する」とはどのような状態なのかを化学的に考えてみましょう。
カフェで本を読むデイジー。
本はそっちのけで気になる存在がある模様。
デイジーの視線の先にはマックスの笑顔。
笑顔を返されてまんざらでもないデイジー。
「(顔になにか付いてるよ)」という仕草をするマックス。
デイジーの勘違いだったようです。
しかしマックスは立ち去り際に置き手紙。
「ついてきて」
してやったりのデイジー。
人が愛し合うときには、3つのステージを経ることが分かっています。
第1ステージは「LUST(恋い焦がれる熱情)」
熱情は人を獣に戻します。
セックスしている間は楽しく、欲望は次のステージを引き寄せます。
第2ステージは「ATTRACTION(引き寄せる力)」
この段階では、まるでドラッグのような中毒状態になっています。
マックスを見つめるデイジー。
マックスも同じ。この状態ではパートナーとの関係性がすべて。他のことは二の次になっています。
頭にボールをぶつけられたマックスですが……
まったく気にするそぶりも見せません。愛する人以外には何も目に入らない状態というわけです。
脳には「ドーパミン」が放出され、気持ちはいつもドキドキします。
ときには見返りを求めるようにもなり……
はしゃぎまくる、ということも普通です。コカインのような脳内麻薬「フェニルエアチミン(PEA)」が放出されています。
そして迎えるのが最終段階である第3ステージ「ATTACHMENT(愛着)」
最終ステージでは脳内に「オキシトシン」が放出されます。
オキシトシンは抱擁と献身を要求します。
これによって人は安心感を覚え、より親密な関係になれます。
オキシトシンはオーガズム(性的絶頂)の時にも放出されます。
また、オーガズムでは「バソプレッシン」も放出され、浮気を抑制します。
ああ、愛とはなんて楽しいものなのでしょう。
しかし研究では、情熱的な恋はたちまち消え去ってしまうことが分かっています。
付き合って2、3年が経過すると、パートナーを理性的に見られるようになるもの。
この段階では、しばしば破局を迎えます。
研究によると、破局を迎えた人の脳は薬物依存症の人の脳と同じような状態になることが分かっています。
ロマンティックな恋も薬物も、ともに中毒性を伴うとのこと。
この状態から抜け出すには、どちらも痛みを伴います。
抑うつ、怒り、自暴自棄、自己嫌悪
強迫観念にとりつかれた考えをしたり……
食事のスタイルが大きく変わったりします。
女性は破局によって大きく傷つきます。
けれど、これは男性も同じ。
研究では、男性の方が破局による傷心の期間が長いことが示されています。
とはいえありがたいことに、傷心はすぐになくなるものです。
そうこうするうちに新しい恋が始まります。
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in サイエンス, 動画, Posted by darkhorse_log
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