ファミコン用コントローラー「パワーグローブ」を使ってジェスチャーだけでドローンを自在に操る猛者が登場

ドローンの中にはスマートフォンやタブレットをコントローラー代わりにして操作できる機種が存在しますが、ハッカーのノーラン・ムーアさんはなんと、1990年に発売されたファミリーコンピュータ専用コントローラーのパワーグローブを使い、ジェスチャーだけでドローンを操縦しています。
Nintendo Power Glove Controls Drone - YouTube

青色のシャツを着ている男性が、ムーアさん。

腕に装着したパワーグローブのボタンをポチッと押すと……

回転翼が動き出して、ドローンが空中に浮かびます。

ドローンはパワーグローブを装着した手をグッと握っていると空中で停止して……

パッと手のひらを開くと、ホバー移動を開始します。

手を握ったままこぶしを傾けることで、ローリングやピッチングが可能。

これを駆使してドローンを狭いスペースの中で自由自在に動かすムーアさん。


さらに、指を上方向に立てると、ドローンが高度を上げます。


また、指を立てたままこぶしを回転させることで、ヨーイングが可能です。

指を下方向に向ければ、ドローンを急降下させることもできます。

最後は手元のパワーグローブのボタンを押して、ドローンを停止させました。

なお、これはパワーグローブを改造してドローンやロボットなど「あらゆるものを操作可能にしたい!」という夢を叶えるためにムーアさんが行っている、「Power Glove Universal HID」というプロジェクトの中で行われたデモのひとつ。プロジェクトの詳細は以下のページにまとめられており、パワーグローブにはワイヤレス通信機能やモーションコントロール機能が追加されています。
なお、改造を施す過程などは以下のページから詳細に見られるようになっています。
Power Glove Universal HID • Hackaday.io
https://hackaday.io/project/8455-power-glove-universal-hid

ムーアさんがパワーグローブに改造を施そうと考えたのは、「偶然パワーグローブをオークションで入手したから」だそうです。

パワーグローブを改造するにあたり、ムーアさんは内部の基板などを一新。そして、マイクロコントローラーやLiPro充電池、Wi-Fi、その他IMU、センサー各種を搭載したそうです。

なお、改造版パワーグローブに使用されたパーツは、パワーグローブ本体・小型マイコンボードのTeensy LC/3・Wi-FiモジュールのESP8266・Flex Sensor 2.2・ジャイロセンサー等が搭載されたAltIMU-10 v4・レギュレーターのS7V8F3・2000mAhのバッテリーパック。

指部分に「曲げ」を検知するためのセンサーである「Flex Sensor 2.2」が搭載されており、これにより「こぶしを握った状態」や「指を立てている状態」が検知できるようになっています。

なお、改造版パワーグローブを使用したドローンのテスト飛行時の様子を収めたムービーも公開されています。
Power Glove UHID - First Test - YouTube

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