30％の性能向上＆電力効率改善が特徴の新CPU「Cortex-A73」をARMが発表

半導体メーカー大手のARMが、従来のCPU・Cortex-A72と比べて性能が30％向上し電力効率も30％改善したという新しいCPU「Cortex-A73」と、従来品に比べて性能を50％向上させたGPU「Mali-G71」を、COMPUTEX TAIPEIで発表しました。

ARM’s new CPU and GPU will power mobile VR in 2017 | The Verge
http://www.theverge.com/circuitbreaker/2016/5/29/11808042/arm-cortex-a73-mali-g71-computex-2016

ARM Cortex A73 CPU Core To Power 2017 Mobiles | Ubergizmo
http://www.ubergizmo.com/articles/arm-cortex-a73-cpu-core/

ARM Mali G71 Graphics Processor Revealed | Ubergizmo
http://www.ubergizmo.com/articles/arm-mali-g71-gpu/

「Cortex-A73」は高い性能を連続して発揮できるよう設計された最高周波数2.8GHzのCPUで、従来製品に比べて30％高い性能を実現しています。また、消費電力についても従来製品に比べて数値が30％改善しています。

薄型化するスマートフォンに対応するように、サイズ自体も小さくなっていて、1コアあたりのサイズは0.65平方ミリメートルと、ARMv8アーキテクチャでは最小。ターゲットはミッドレンジからハイエンドのスマートフォン、大画面のモバイル端末、デジタルテレビ、家庭用ネットワーク機器、セットトップボックスなど。

一方のグラフィックチップ「Mali G71」は、前世代の「Mali-T880」と同じプロセスルール・同じ環境で比較したとき、「20％の電力効率改善」「シェーダーコアが16から32に倍増」「同密度で必要面積は40％に減少」「20％の帯域改善」を実現していて、性能はMali-T880より50％向上しているとのこと。

ARMでは両チップとも2016年末に生産を開始する予定で、実際にチップを搭載した製品の登場予定は2017年前半と見られています。