ハードウェア

3.5倍高速で消費電力4分の1の新CPU「Cortex-A72」をARMが発表


半導体メーカー大手のARMが、現行モデル比3.5倍の性能で消費電力を最大75%も低減させる新CPU「Cortex-A72」を発表しました。Cortex-A72の登場により、スマートフォンやタブレットがさらに高性能化し連続稼働時間もアップしそうです。

ARM POP™ IP Cortex-A72 licensees include HiSilicon, MediaTek and Rockchip.
http://www.businesswire.com/news/home/20150203006487/en/ARM-Sets-Standard-Premium-Mobile-Experience

ARM unveils Cortex-A72 CPU, Mali-T880 graphics, and more - The Tech Report
http://techreport.com/news/27767/arm-unveils-cortex-a72-cpu-mali-t880-graphics-and-more

Cortex-A72は16nmプロセスのARMv8-Aアーキテクチャ採用で64ビットに完全対応しながら、既存の32ビットソフトウェアへの完全な下位互換性を持たせています。また、ARMv8-Aは4GB以上のメモリへの対応や暗号化技術を採用しているとのこと。


Cortex-A72は最大周波数2.5GHzで現行モデルのCortex-A15の3.5倍の性能を達成しつつ、消費電力は75%も大幅に低減可能とのこと。Cortex-A53と組み合せたいわゆる「big.LITTLE」構成でパフォーマンスと省電力性を両立させます。


ARMv8-Aへの移行を進めているAndroid 5.0(Lollipop)端末がCortex-A72の恩恵を最も受けやすいとのことで、中でも高価格帯のプレミアム市場におけるAndroid 5.0端末でのCortex-A72採用に期待しているとARMは述べています。


ARMはCortex-A72だけでなくモバイル用GPU「Mali-T880」についても発表しており、現行モデルのMali-T760に比べてグラフィック性能が1.8倍、40%の消費電力低減を実現しているとのこと。また、Mali-T880は10ビットYUVをサポート。現行のMali-V550Mali-DP550を完全補完しており120fpsの4Kムービーへ対応します。


ARMはCortex-A72やMali-T880で「Premium Mobile Experience(高品質なモバイル体験)」を提供できるとしており、QualcommやNVIDIA、Appleなどのパートナー企業にCPU・GPUを2015年中に提供予定。2016年には劇的な高性能化・省電力化を実現したスマートフォンやタブレット端末が続々と登場してきそうです。

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