クアルコムの新チップ「Snapdragon 410」でスマホがさらに低価格・高性能に

半導体会社クアルコムが、新型のモバイル端末用SoC「Snapdragon 410」を発表しました。この新型SoCの登場によりミドルレンジのスマートフォン市場は、より低価格化・高性能化が実現する見込みです。
Qualcomm News and Events
http://www.qualcomm.com/media/releases/2013/12/09/qualcomm-technologies-introduces-snapdragon-410-chipset-integrated-4g-lte

Qualcomm’s first 64-bit chip is the mid-range Snapdragon 410 | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2013/12/qualcomms-first-64-bit-chip-is-the-mid-range-snapdragon-410/
クアルコムのSoC「Snadpragon 400」は、ノキアのLumia 625・Lumia 1320、サムスンのGalaxy Mega 6.3・Galaxy Tab 3.7.0・Galaxy S4 miniなどミドルレンジからローエンドにかけてのスマートフォンやタブレットで採用されています。今回発表された「Snapdragon 410」は400の正統進化形チップで、クアルコム製品としては初の64ビット対応SoCです。
Snapdragon 410は、28ナノプロセスで製造され、Cortex-A53プロセッサのクアッドコア(4コア)を採用し、Snapdragon 400で採用されたCortex-A7以上の性能を誇ります。Cortex-A53は、より上位のプロセッサであるCortex-A57と同じ命令セット・機能を持つものの、周波数を下げて省電力化させることでコアあたりのエネルギー効率や消費電力あたりの性能を高めており、スマートフォンで問題となるバッテリー消費量の低減が期待できそうです。
また、Snapdragon 410は、1300万画素のカメラに対応、また、Adreno 305の進化版「Adreno 306」GPUを採用することで1080pのHD動画の再生が可能です。なお、ハイエンドモデルチップとの差別化のため、4K動画の再生には対応していません。
さらに、Snapdragon 410は3Gと4G LTEをセル内で統合しています。これは、中国・新興国で4G LTEのインフラ整備が進められている状況に対応したもので、今後、Snapdragon 410を採用した低価格スマートフォンが出てくることで、4G LTEがさらに広がることになりそうです。
Snapdragon 410は、2014年前半に開発パートナーへのサンプルチップの提供が開始され、2014年後半での市場投入が予想されています。
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