「V-22オスプレイ」の進化版の小型版実験機が初の垂直離着陸実験に成功
翼に小さな電動プロペラを埋め込むことで、一見するとプロペラがないように見える形状の新型垂直離陸(VTOL)機「X-Plane」は、アメリカ政府研究機関DARPA(国防高等研究計画局)のもとで開発が進められています。熊本地震で在日アメリカ海軍が輸送支援に当たっている垂直離着陸輸送機「MV22オスプレイ」の進化版とも言われているX-Planeですが、小型サイズの実機が開発され、垂直離着陸実験に成功しました。
LightningStrike X-Plane – Aurora
http://www.aurora.aero/lightningstrike/
小型X-Planeが離着陸飛行実験を行っているムービーは以下から見ることができます。
Aurora Successfully Flies Subscale X-Plane Aircraft - YouTube
飛行場でスタンバイしている機体が小型サイズのX-Plane。
主翼には電動プロペラを左右9基ずつ搭載。
先尾翼の電動プロペラは左右に3基ずつ。
プロペラが回り始めると、機体が垂直にふわりと浮き上がりました。
小型X-Planeに取り付けたカメラからの映像はこんな感じ。どんどん高度を上げていきます。
付近では技術チームが小型X-Planeの操作を行っています。
今回の最高高度はこれくらい。
別の角度から。小型サイズですが、問題なく垂直離陸に成功しました。
つづいて垂直着陸へ。ゆっくりと高度を下げていき……
ストンと着陸にも成功しました。
今回使われたのはドローンサイズの小型実験機でしたが、「翼に電動プロペラを内蔵する」というアイデアが実現可能であることを示しています。なお、人が搭乗可能な機体は以下のような形状になる予定です。
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