オスプレイのように変形してどこにでもコンピューター制御で全自動飛行可能な未来の自動車「TF-X」
滑走路なしで離着陸可能な、垂直離着陸型の空飛ぶ自動車「TF-X」をTerrafugiaが発表しました。その存在は2013年の時点に明らかになっていましたでしたが、いよいよあと実現まで10年前後というところまでこぎ着けたとのこと。
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完成時のイメージ映像はこんな感じ。
The Terrafugia TF-X™ - YouTube
ガレージから姿を見せたのがTF-X
クルマといえばクルマですが、さすがにこのまま飛ぶのは難しそうな形状。
道路があるところなら走っていけばOK。
飛行時に滑走路は不要。
折りたたまれた翼のような部分が開き……
筒状に折りたたまれたプロペラが出現。この変形はオスプレイ(V-22)っぽい感じ。
飛行準備が完了、プロペラが回りTF-Xがふわっと宙に浮かびました。
巡航速度は時速200マイル(約322km)だとのこと。海兵隊に配備されている輸送型オスプレイ(MV-22B)の巡航速度は時速446kmなのでそれに比べれば遅いですが、新幹線の最高速度が現在時速320kmであることを考えると、恐るべきスピードです。これを操縦するのは大変そうだと思いきや、目的地を告げればあとは全自動で操縦してくれます。
航続距離は500kmならぬ500マイル(約805km)なので、東京~大阪間を新幹線よりも速く移動できるということに……。
着陸時ももちろん滑走路は不要。到着したらプロペラを格納し……
自動車モードに変形。
あとは目的地まで走って行けばOK。
このムービーはCGで作られていますが、Terrafugiaでは実際に10分の1サイズのモデルを使って風洞実験に着手しているとのこと。実機が完成するまでにはもうちょっと時間が必要で、だいたい8年から12年後ぐらいには登場予定だそうです。
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